位置情報のTwilioを目指すRadarがExpa Labsからローンチ、どんなアプリにも位置関連サービスを簡単に実装できる

radar

デベロッパーが自分のアプリケーションに利用できるAPIのプロバイダ、支払い決済ならStripeがあり、アナリティクス(アクセス分析)ならMixpanel、通信ならTwilioがある。でも、位置はどうだろう?

大丈夫。これからはRadarがある。

RadarのファウンダーNick PatrickとCoby BermanはともにFoursquare出身で、彼らは、人びとがFoursquareを必要としている以上に、いろんなアプリケーションが位置サービスを必要としていることを悟った。もちろんそれを、各デベロッパーがゼロから実装するのはたいへんすぎる。

Patrickは、お掃除のオンデマンドサービスHandyにいたときに、同社のお掃除スタッフが今どこにいるか、顧客に分かるようにいしたい、と思った。そういうバックエンドサービスがあれば実装は簡単なのだが、意外と、そんなAPIプロバイダがなかった。

そこでPatrickとBermanはRadar社を作り、そして同社は今日、インキュベータのExpa Labsを巣立った

Radarのユーザーとなったデベロッパーは、Radar SDKを簡単に統合して、ジオフェンス(仮想領域機能)や、場所への出・入りイベントの追跡など、位置関連の機能を実装できる。そして最終的には、彼/彼女のアプリケーションに位置機能があることによって、エンドユーザーの体験をより快適にできる。

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Patrickによると、デベロッパーはRadarを使うことによって三つのプラスを手に入れる: ユーザーエンゲージメントの増加、売上〜収益の増加、そしてアプリケーションの操作性の向上。

たとえばTinderに位置機能があれば、お互い意気投合した同士が、相手がすぐ近くにいることを分かる。小売店がeコマースの機能を持ったとき、位置機能があれば、お店の近くのお客さん限定の売り出しを企画できる。またHandyやPostmatesのようなオンデマンド・サービスは、位置追跡機能を自分で作らなくても、Radarを統合すれば、サービスマン/ウーマンが今どこにいるかを、待っている顧客にリアルタイムで伝えられる。

“APIを作るときの最大の課題は、ありとあらゆるユースケースを想定して、それらすべてにエレガントに対応できるようにすることだ”、とPatrickは語る。

今日一般公開されたRadarには、試してみたいデベロッパーのための無料プランもある。またエンタープライズ向けのプランには、手取り足取りのサポートがつく。こちらの料金は、APIの使用量で決まる。

Radarに保存される位置データには、その位置の帰属者情報がもちろんつくが、前者と後者は物理的には別の場所にある。両者の対応関係は、ハッカーには分からない。したがって個人情報や企業の機密情報などが外部に漏れるおそれがない。

Radarは巣立ちにあたってExpa Labsから50万ドルの支度金をもらった。

Radarをここでチェックしてみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))