U25起業家と起業家予備軍対象に創業前後の支援を行うコミュニティ「TORYUMON ZERO」が第3期メンバーの募集開始

U25起業家と起業家予備軍対象に創業前後の支援を行うコミュニティ「TORYUMON ZERO」が第3期メンバーの募集開始

プレシード期・シード期のスタートアップを支援する独立系ベンチャーキャピタル「F Ventures」は7月29日、25歳以下の資金調達前の起業家と起業予定者を対象に創業前後の支援を行うコミュニティー「TORYUMON ZERO」(トウリュウモン・ゼロ)の第3期メンバー募集の開始を発表した。参加者には、プログラム期間中限定で、渋谷のレンタルオフィス利用の権利と、アマゾンのクラウドプラットフォーム「AWS」の無料クレジットとテクニカルサポートが提供される。

TORYUMON ZEROは、数多くのエンジェル投資家や起業家をアンバサダーに招いて「将来の日本を支えるような経営者の輩出」を目指す、オンラインメインのコミュニティ。これまで2回募集を実施しており、ここから初めての資金調達につなげたメンバーも複数あった。第3期となる今回は、次のような活動が予定されている。

「TORYUMON ZERO」第3期・提供特典および活動内容

  • TORYUMON SEMINAR
  • 事業の「壁打ち」をはじめとしたVCメンバーによるメンタリング
  • 外部のキャピタリストの方々によるオフィスアワー
  • 創業支援・資金調達支援
  • TORYUMONでのピッチ機会
  • 事業を作る上で役立つ情報やノウハウの共有
  • オフライン含む交流会などを通じた横と斜めのつながり提供
  • AWSで使える無料クレジット、テクニカルサポート、トレーニングなどの提供

U25起業家と起業家予備軍対象に創業前後の支援を行うコミュニティ「TORYUMON ZERO」が第3期メンバーの募集開始

また活動は、9月初旬から開始される。利用できるオフィス(9月以降利用開始)は、レンタルオフィス「H¹O 渋谷三丁目」(東京都渋谷区渋谷3丁目1-1 PMO渋谷Ⅱ内)。ただ活動自体は完全オンラインで行われるため、日本全国から応募できる。

募集対象は、応募時点で調達前の25歳以下の起業家(登記前でも可能)。募集開始は7月29日、締め切りは8月20日午後11時59分。応募は「TORYUMON ZERO3期生応募フォーム」から行える。書類審査による一次選考と、オンライン面談による二次選考がある。一次選考の結果は1週間以内にメールで知らされる。二次選考通過者は順次コミュニティーのSlackに招待される。

詳細はこちらから

「TORYUMON ZERO」3期生募集概要

  • 募集人数:30名程度
  • 募集期間:2021年7月29日〜8月29日23時59分
  • 活動開始:2021年9月初旬始動
  • 対象:応募時点で調達前のU25起業家(登記前・エンジェルラウンド調達済でも可)。起業する予定のある学生・社会人。成長に貪欲な人。積極的にコミュニティの環境を活用できる人
  • 応募フォームTORYUMON ZERO3期生応募フォーム

募集スケジュール

  • 2021年7月29日:募集開始
  • 8月20日:募集締切、順次選考
  • 9月初旬:コミュニティ活動開始

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カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:アントレプレナーシップ / 起業家精神(用語)F VenturesTORYUMON ZEROVC / ベンチャーキャピタル(用語)日本(国・地域)

福岡スタートアップを支援するF Ventures、10億円規模の第2号ファンド立ち上げへ

写真中央がF Ventures代表の両角将太氏

福岡を拠点にスタートアップ投資を行うF Venturesは4月9日、2号ファンドを設立したと発表した。同ファンドは2019年12月に最終クローズする予定で、約10億円のファンド立ち上げを目指す。

F Venturesは、もともとサムライインキュベートのキャピタリストだった両角将太氏が2016年に立ち上げたファンドだ。自身の出身地でもある福岡のスタートアップを中心に、シード期での投資を得意としている。同氏はFFGベンチャーパートナーズなどから2億円を集め、2017年6月に第1号ファンドを設立。これまでに26社へのスタートアップへ出資をしている。ポートフォリオの一部はF VenturesのWebページから確認可能だ。

2号ファンドのLPはまだ明らかにされていないものの、「本拠地である福岡の地元企業に加え、在京大手企業、個人投資家など多様な投資家の皆様に参画いただく予定です」としている。第2号ファンドでは、これまで通りプレシードとシード期のスタートアップへ1社あたり500〜1500万円の投資を行っていくようだ。

また、F Venturesは上場企業のgooddaysホールディングスの子会社であるハブテックと連携し、投資先に対して「コワーキングスペース特別提供プログラム」を開始するとも発表。これにより、福岡のスタートアップが東京への出張中に都内のコワーキングスペースを特別価格(月1万5000円)で利用できたり、逆に東京のスタートアップが福岡のコワーキングスペースを利用するなどが可能とのこと。本プログラムについて、F Venturesは「拠点に縛られないスタートアップの新しい働き方をサポートして参ります」とコメントしている。

元サムライ両角氏のF Venturesが2億円調達――物流や医療分野に注目

中央がF Ventures代表の両角将太氏

サムライインキュベートの両角将太氏が立ち上げた福岡のF Venturesは6月23日、シードステージのスタートアップ投資を目的とした「F Ventures Fund 1号(以下、FVファンド)」の募集を完了し、総額2億円を調達したと発表した。

FVファンドに出資した投資家は合計11名。出資者リストは以下の通りだ:

FVファンドの投資対象はインターネット領域全般で、シードステージのスタートアップへの投資に特化する。1社あたりの投資金額は500〜1000万円程度だ。F Venturesはこれまでに8社のスタートアップに投資を行っていて、その中で明らかになっているのはVR/ARコラボツール開発のCynackと物流のニューレボへの投資だ。両角氏は、投資金額が公開されていたCynack(500万円)に加えて、ニューレボへの投資金額も同じく500万円であったことを今回の取材でTechCrunch Japanに明かした。

F Ventures代表の両角氏はTechCrunch Japanの取材に対し、「物流、医療、一次産業の分野など、モバイル化がまだまだ進んでいない領域には注目している。また、東京では規制が厳しくてできないが、規制緩和が進む福岡であれば実証実験から始められそうな領域にも注目しています」と語る。

ファンド設立時、両角氏は管理報酬に頼らないモデルを目指すと話していた(管理報酬が相場の2%とすると、2億円ファンドの管理報酬は年間400万円だ)。そのための取り組みとして、同社はこれまでに「INNOVATE HACK KYUSHU」や「九州オープンイノベーションサミット」などのイベントを開催してきた。