このFlyTrexのドローンはビールを運ぶ

商品がドローンで届けられる未来はそう遠くない。

Amazonを始めとする巨人たちがドローン配達に取り組む中、規制のハードルを越えることができれば、ライバルたちも市場に参入するだろう。

そこでFlyTrexの登場だ。

本誌はテルアビブにある同社を訪問した。企業が自社製品をドローンで配達するために必要なハードウェアからソフトウェアまで提供するオールインワンの会社だ。

FlyTrex Muleは、小型冷蔵庫くらいの大きさのオクトコプター(8軸ドローン)で、最大2.7 kgの荷物を積載できる。これはChipotleのブリトー4本分に相当する。時速約72 kmで約22 kmを飛ぶことができる。

つまり、SeamlessやPostmatesに食料品を配達してもらうやり方は今後数年で全く違う体験になる。食料品だけではない。CEO・共同ファウンダーのYariv Bashは、Amazonが配達する荷物の大部分(80%以上)は2.7 kg以下だと言っている。

できるだけ効率を高めるために、FlyTrexはドローンを着陸させず、ケーブルに結び付けたバッグに入れて商品を届ける。目的地 ―― FlyTrexの配達先は個人の住宅 ―― に着くと、ドローンはケーブルを使って荷物を降ろす。荷物は自動的にケーブルから外れる。

ドローンが去った後にはビールの4本パックが残される(私の場合)。

FlyTrexは離陸と距離ベースで企業から料金を取る。企業はFlyTrex APIを通じてドローンによる配達を管理できる。

FlyTrexはプロジェクトの詳細を公表していないが、来年のうちに未発表の「都市環境」で荷物の配達を始めるべく、郵便事業者と交渉を進めている。

私たちは、未来を生きている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Droneにフライトレコーダーを搭載して「ソーシャル化」を実現するFlytrex Live

趣味でドローン、とくにクアッドコプターを飛ばす人はどんどん増えている。そうした人に向けて、飛ばすことに加えて「ソーシャル」な楽しみを提供するプロダクトが登場してきた。名前を「Flytrex Live」という。実際の飛行機のフライトレコーダーのように飛行経路を記録し、かつリアルタイムでインターネットにも繋がる。互いの飛行経路をシェアしたり、あるいは飛行距離などを競うこともできるようになったわけだ。飛行データを通じていろいろと楽しむことができるようになる。

「わたしたちは以前からクアッドコプターを飛ばすことを趣味にしています。楽しみつつ、しかし他の人と一緒に楽しむ方法はないものかと考えてもいたのです。趣味のドローンに“ソーシャル”の要素を持ち込めば、楽しみは何倍にも膨らむのではないかと考えていました」と、Flytrex Liveを共同ファウンダーのAmit Regevとともに開発したYariv Bashは言っている。

まずはよりシンプルな形でスタートしたのだそうだ。すなわち、「Live」版の元となったFlytrex Coreは、インターネットには接続しない方式だった。飛行データをmicro SDに保存する形式だったのだ。

「ファンの集まるサイトでFlytrex Coreを紹介してみました。すると、ぜひともそうしたデータを元に情報をシェアしたり、あるいはある種のチャレンジを行いたいという人が非常に多くいることがわかったのです」とBashは言う。そうしてFlytrex Liveが生まれたのだ。

microSIMスロットに2G GPRSを装着することで、リアルタイムのインターネット接続を実現し、それによりいろいろと面白い機能を実装することができた。

たとえばFlight Channelにて、Googleマップを使って自分の飛行記録をリアルタイムで確認することができる。もちろん、こうしたデータは友人と共有したり、あるいはFacebookのタイムラインに載せることもできる。

Flytrex Liveは、趣味のドローンを「ソーシャル化」するツールである、とBashは定義する。また、飛行データを使って誰が最も遠くまで飛ぶことができるのかといった「チャレンジ」を行うこともできる。こうしたチャレンジのためのリーダーボードも設けられていて、さらにアクティビティに応じた「バッジ」も用意されている。今後はさらに改良を重ね、すべてのドローンで利用できるようにして、データをFlytrexのサイトに集約しつつ、いろいろな楽しみ方を提供していきたいとしている。

もちろん、このFlytrex Liveは実際のフライトレコーダーと同様の使い方をすることもできる。すなわちドローンを見失ってしまったり、あるいは墜落させてしまった際の解析に使うことができるのだ。

Bashの発言を引いておこう。「ドローンが墜落してしまったり、あるいは制御不能になって行方不明になったりすることはあります。Flytrex Liveは、自己原因の分析を行ったり、あるいは見失ってしまったドローンの探索に役立てることもできるでしょう。分析や探査を行うことで、同じような原因でドローンを失い、何千ドルもも失ってしまうことを避けることができるでしょう。GoProやDSLRを載せたドローンをなくしてしまうのは、誰にとっても相当な痛手であると思います」。

(Bashは自転車の盗難防止のためのThe Cricketサービスのファウンダーでもあり、また無人の月着陸宇宙船を飛ばそうとするSpaceILのファウンダーおよび前CEOでもある)

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(翻訳:Maeda, H