Hillary Clintonは、国務長官在任中に私的なメールサーバーを使ったとされる長期にわたる係争で、政府の透明性の敵、と見なされることが多かった。その複数回の裁判では、政府のドキュメントとデータへの公開アクセスを担保するFreedom of Information Act(FOIA, 情報の自由法)により、国務省は彼女のメールを公表すべし、と求められた。
しかし今日(米国時間6/2)行われたCode Conカンファレンスでは、Clintonの選挙参謀John Podestaが、彼が支える民主党次期大統領指名候補に、その同じ法を、彼女が関心を持つ問題に関する透明性を要求するために利用するよう、勧めたと語った。その問題とは、UFOである。Podestaによれば彼はClintonに、FOIAリクエストによりUFO事件関連のドキュメントを政府に請求せよ、と勧奨した。
ClintonとPodestaはこれまでも、地球外生命への関心を口にしていた。3月に Jimmy Kimmel Live!に出演したときClintonは、大統領に選ばれたらUFOに関するドキュメントの公開を政府に断固要求する、と語った。Bill Clinton大統領の主席補佐官だったPodestaも、UFOに関する政府の透明性を求めていた。
PodestaはFOIAリクエストを持ちだしたことについて詳しくは語らなかったが、UFOがソ連の兵器ではないか、という説にもけりがつくだろう、と述べた。
Podestaはこう語る: “彼女にFOIAリクエストを申請させた。それらのファイルには、当時空軍が行った調査の結果が書かれていたはずだ”。
FOIAに依拠してドキュメントを要請し、それが拒否される憂き目は、Clintonのメールの公開を求めて努力したジャーナリストにとって、おなじみのものだ。しかしPodestaによれば、Clintonが私的なメールサーバーを使った一件は、たしかに大統領選における彼女の傷になっている。“確実に彼女は傷ついているね”、と彼は語る。
“就任早々私的なメールサーバーを使ったことが、まずかった。便宜的にやったことにすぎないが、しかしそれでは終わらなかった”、とPodestaは語る。しかしそれでも、Clintonのメールの内容は、彼女の候補者としての有能性を示しているはずだ、と。
“それらのメールから分かるのは、彼女が精力的に働き、大統領が彼女に託した仕事に取り組んでいたことだ”、とPodestaは述べる。
Podestaはさらに、Clintonのカリフォルニアにおける選挙戦と、彼女のシリコンバレーとの関係について語った。彼によると、Clinton支持はテクノロジー業界の内部に組み込まれつつあり、バレーの支持者たちのリストを近く公表したい。“選挙の前に彼女を支持するテクノロジーリーダーのグループを発表できると思うが、それはとてもすばらしいリストになるだろう”、とPodestaは述べた。