Amazonは、Echo ShowやEcho Spot上での画像検索のために、Gettyに対して映像の提供を求めている

Getty一族がGetty Imagesのコントロールを取り戻したこと(およそ30億ドルと報じられている)に続いて、同社はその画像がさらに多くの人に目に触れるようにするための、拡大の動きを発表した。同社は現在Amazonと協力して、2億枚のデジタルイメージのカタログから画像を提供し、スクリーンを持つEcho ShowとEcho Spotデバイスでの検索に投入しようとしている。

この取引は、スクリーンを持ちEcho Showに対抗するGoogle Homeデバイス(検索の覇者Google製造)発売の噂のど真ん中に投入された。Googleのデバイスはホリデイシーズン前の投入が予想されている。

Gettyとの契約が、Echoデバイス上でGettyカタログにアクセスできるスキルを開発するものなのか、あるいは単にAmazonの基本的な検索に対応するだけのものなのか、あるいは何かその中間のものなのかははっきりしていない。私たちはAmazonとGettyに対して質問をしている。何らかの回答があった場合はこの投稿を更新する。

Gettyが説明しているように、その画像は、利用者の問いかけに対してAlexa(AmaoznのAIアシスタント)が「Alexaのビジュアルスタイルを形作る」ために反応するやり方を向上させるために使われる。

「私たちのエディトリアル、クリエイティブ、アーカイバルのコンテンツを集めた最高のコレクションは、Amazon Echo製品に対する自然な調和を実現します。Echoのユーザーの皆さんにクラス最高のビジュアルをお届けします」と語るのは、Getty Imagesの戦略開発担当SVPのPeter Orlowskyだ。 「Echoのスクリーン付き製品と結びついて、私たちの深いコンテンツライブラリを使い、Alexaにこれまでにない最高の外観を提供できることは、大変光栄なことです」。

検索には、時事問題と一般知識の両者が含まれる(Gettyが挙げた例としては:「誰が受賞した?」に対する答としてアカデミー賞の受賞者の写真、「この国(あの国)の首都は何処?」という問いかけに対する都市の写真、そして最新のタッチダウンやサッカーのゴールの写真を見せるなどだ)。

この取引は、いくつかの理由から興味深い動きである。Amazonにとっては、この取引は同社に幅広い画像のカタログを提供し、その結果より安価な音声のみのデバイスに加えて、もしくはその代りに、人びとにEcho ShowやEcho Spotの利用を(そして購入を!)促すことになるだろう。

昨年Echo Showが発売された直後には、魅力的なスキル(Echoアプリ)が十分にないという初期段階の批判が見られた。現在はそうしたスキルも増えているが、音声ベースのEchoスピーカーは引き続き同社の主力商品であり続けている ―― たとえ最近はGoogle Homeのセールの方がEchoのペースを上回っているようであっても ―― それ故にこの取引は、Amazonがスクリーン付き製品販売に関する活路を見出す手助けをしてくれる可能性がある。

Amazonがビジュアル検索での早期の進歩を手に入れ、そのデバイスのためのより強力な基本アプリケーションを確立したいと考えている点も興味深い動きだ。1年前私たちは、GoogleがスクリーンベースのHomeでEcho Showに対抗しようとしていると報じた。そして今やそれは、今年のホリディシーズンの前に登場する可能性があると報じられている。

これが意味することは、Amazonが(何よりも検索の巨人である)Googleが優位に立つ前に、少しでも印象的に見える自身の製品を投入する可能性が高まるということだ。

Gettyの側に目を向けると、同社はここ数年に渡ってその巨大な画像カタログから収益を生み出すための、様々なアイデアを試行してきている。だがそのほとんどは上手く行っていない。これまでに33億ドルを支払ったオーナーから、その資産をGetty一族が30億ドルで買い取ったということからもそれは裏付けられる。しかしそのビジネスに関わる大きな数字 ―― 3億枚の画像、デジタル化された2億枚 ――はそれ固有の価値も持っていることを示している。

実際に、これはGettyにその資産の価値を活用する手段を与え、強力なGoogleに対抗するAmazonのためのテコとなるのだ。

私の目を惹いたのは、プレスリリースにはAmazonからの直接の声明は書かれていなかったことだ。私はAmazonにコメントを求めてきたが、他の統合の例からもわかるように(先週のMaplillaryのニュースなど)、ときどきAmazonはそのサービスと製品のカードの手の内を見せないように、パートナーとの協業に対して沈黙を守ることを好むことがあるのだ。

[原文へ]
(翻訳:sako)

Stipple、Getty Imagesと提携して画像内広告を高度化

Stippleは、Getty ImagesとStippleの画像内広告テクノロジーをGettyの写真ライブラリーと統合する提携を発表する。

厳密には、誰かがGettyの写真にStippleの広告を入れることを妨げるものは何もない。しかし、新たな統合によって、特にGeetyのメタデータを利用すれば、広告キャンペーンがより効果的になる。Stippleの共同ファウンダー・CEOのRey Flemingsは、オンライン写真の利用を妨げているものの一つは、殆どのパブリッシングシステムが画像から関連メタデータを削除しているからだと言う。

新たな提携によって、GettyのタグはStrippleネットワーク中の写真に適用され、そのタグは広告の配置にも利用される。例えば、あるハリウッドのスタジオが新作映画を広告したいなら、Stippleネットワーク全体に渡って、〈映画のキャストがタグ付けされた〉写真をターゲットにしたキャンペーンを実施できる。同社は、こうすることによってブランドキャンペーンのリーチを改善しバブリッシャーの収益も上がると言っている。

You can Stippleのリンク付きサンプルはこちら

GettyのCraig Peters事業開発担当上級副社長は、同社は常にパブリッシャーの収益化を手伝うことを考えており、GettyがStippleと提携する理由は、同社が「基本的に広告主とパブリッシャーの利害を一致させられる」からであり、それは、広告が画像に関係あるためユーザーの邪魔にならず効果的に配信できるからだと言った。

「これは、今まで収益化も悪く過小評価されてきたオンラインに眠るビジュアル資産の大きな価値を、引き出すものだ」とPetersは言った。

新たな統合を活用するために、パブリッシャーは両方の会社と共に作業する必要がある。現在People.com、Condé Nast、およびGannettらは既にGetty Imagesの画像を利用しており、Stippleによる収益化とユーザーエンゲージメント向上を計画している。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)