スニーカーとストリートウェアの帝国「GOAT」がシリーズFで評価額が4103億円超に

スニーカーとストリートウェアの帝国GOAT(ゴート)が巨大な資金調達で評価額を倍増させた。

GOAT Groupは米国時間6月24日、シリーズFで1億9500万ドル(約216億円)を調達し、ファッション巨人の評価額が37億ドル(約4100億円)に達したことを発表した。ラウンドはPark West Asset Management、Franklin Templeton、Adage Capital Management、Ulysses Managementなど複数のヘッジファンドと未公開株式投資会社、およびT. Rowe Price Associatesが推薦したファンドと出資者がリードした。

GOATは、Amazon(アマゾン)の範囲外にあるファッション取引市場を精密に定義することで、ストリートウェアとスニーカーの幅広い消費者層に対するアピールを高めている。これでGOAT Groupの総調達金額は5億ドル(約554億円)近くになった。

このラウンドでは、2020年のシリーズEでGOAT Groupが到達した調達額の18億ドル(約1995億円)を2倍以上に増やした。他のマーケットプレイスと同じく、2020年GOATは購入、販売両方の利用者を増やし、スニーカー事業は対前年比で100%、新しいアパレル事業は対前年比500%成長した。

GOATは、同プラットフォームに約3000万人の「メンバー」と60万人の売り手がいることを発表した。プレスリリースで同社は、ピア・ツー・ピア・マーケットプレイスの売買規模が20億ドル(約2217億円)に達したと書いている。

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タグ:GOATスニーカー

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(文:Lucas Matney、翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンカードやレアなおもちゃなどコレクター品をライブ配信で販売するアプリ「Whatnot」が21.7億円調達

2020年2月にWhatnotについて最初の記事を書いたとき、同社はまだスタートしたばかりだった。収集価値のあるおもちゃのGOAT(the greatest of all time、史上最高)になることを目指し、同社は当初、本物だと証明されたFUNKO POPフィギュアを売買するための信頼できる場になることに焦点を当てていた。

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数カ月後、Whatnotはピンバッジやポケモンカードなどのカテゴリーを拡大し、ライブショッピングプラットフォームの構築を開始した。テレビのショッピングチャンネルのようなものだが、スタジオやカメラクルーの代わりに、自宅でiPhoneのカメラを使い、仲間のコレクター向けにストリーミングして売るわけだ。このコンセプトはすでに中国で人気が実証されており、米国のコレクターの間でも人気が出始めていた。しかし、これらの米国発ライブストリームの多くは、実際に入札や販売が発生した後の支払いを処理できるように作られていないInstagramライブで配信されていた。Whatnotは市場のギャップを見出し、それを埋めたいと考えた。

その動きは、同社チームにとって順調に運んでいるようだ。2020年末、Whatnotは400万ドル(約4億3000万円)のシードラウンドを調達した。それからわずか数カ月しか経っていないが、同社はライブショッピングプラットフォームの勢いに乗り、より多くの収集品カテゴリに拡大することを目指し、新たに2000万ドル(約21億7000万円)を調達した。

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同社によると、このシリーズAラウンドはAndreessen HorowitzのConnie Chan(コニー・チャン)氏が主導し、YC、Wonder Ventures、Operator Partners、Scribble Ventures、ミュージシャン・DJとしても知られるSteve Aoki(スティーヴ・アオキ)氏、そしてエンジェル投資家のChris Zarou(クリス・ザロウ)氏が参加したという。

Whatnot はより伝統的な、ライブ配信ではない販売プラットフォームも提供し続けている。しかし、共同設立者のGrant LaFontaine(グラント・ラフォンテーヌ)氏は、同社チームの取り組みの「95%」は現在ライブストリーム側に集中している、と語った。

「人々が当社(アプリ)に来てくれるのは実際ライブが目当てですが、そうした後に『10種類の違うアプリを使って売るのは面倒だ』と感じるユーザーも多いでしょうから、ワンストップショップになるためのツールを提供しています」と彼はいう。

2020年12月に言及したように、Whatnot上のライブ配信の中でますます人気のあるタイプは「カードブレーク(card break)」だ。その仕組みは以下のようになっている。

複数のユーザーが自分たちのお金をプールして、カードパックの箱全体を購入します。これは多くの場合、もはや生産されていない箱で、入手するのに数千ドルかかることもあります。各ユーザーは番号を取得し、それぞれの番号は箱の中の特定のパック(または複数のパック)に関連付けられています。各パックはライブ配信で開封され、中身はそのパックの番号に紐付けられた(うまくいけば?)ラッキーな所有者に送られます。

なぜまた資金調達を行ったのか?ラフォンテーヌ氏によると、より多くのカテゴリーに迅速に進出するためだという。同社は現在、主にポケモンカード、FUNKO POP、FigPins、そしてスポーツカードに焦点を当てているが、コミックブック、ビデオゲーム、ビンテージハードウェアなども自然にかみ合うと同社は考えている。新しいカテゴリーに飛び込むということは、そのためのコミュニティを構築し、信頼できる売り手がプラットフォームに加わるよう説得し、それを価値あるものにするために適切な買い手にマーケティングを行うことを意味する。同社のチームは、いずれ100以上のカテゴリーを対象にする予定だという。

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タグ:WhatnotGOAT資金調達

画像クレジット:Whatnot

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(文:Greg Kumparak、翻訳:Aya Nakazato)