もしあなたが受信ボックスの中でto-doリストを作る方法として、重要なメールにスターマーク(★)を付けるやりかたを採用していて、それでももっと堅牢なやり方を待ち望んでいるのなら、Moo.doの新しいプロダクトはその願いに叶うものだ。Moo.do for Gmailを使えば、電子メールクライアントをタスクマネージャーと組み合わせて、to-do、文書、プロジェクト、カレンダー、連絡先などを整理するために使用することができる。製品はベータテストを行っていたが、現在は誰でも使用できるようになった。
このシステムは、気力のない人や一時的利用者のためのものではなく、受信ボックスが溢れかえり、電子メールメッセージにほとんど管理不能な数の隠れたタスクを抱え、新しい生産性向上アプリケーションの使い方の習得に前向きな人のためのものだ。
こう書いてあなたが試用する気持ちをくじこうというわけではないが、実際このシステムは、生産性が高く、タイトに予定が組まれているビジネスユーザーの要求を満たすことを第一に置いている。
始めるにあたって、まずMoo.doをGoogleアカウントに接続し電子メールへのアクセスを許可する。すると電子メールがマルチウィンドウインターフェースの左ペインに表示される。無料ユーザーでもMailbirdとGoogleの連絡先を同期することができるようになるが、月額7ドルのプレミアムユーザーになれば更にGoogleドライブとGoogleカレンダーも統合することができる。
さらにWunderlist、Workflowy、Trello、およびTodoistなどのサードパーティのサービスからだけでなく、Googleタスクからもデータをインポートすることができる。
一度設定すれば、お好みのやり方がGTDだろうと、タスクを可視化するかんばん方式であろうと、Moo.doはTrelloのような製品で行うことと同じように、あなたのワークフローに適応する。お望みなら、Moo.doの柔軟性で両方のやり方を同時に使うこともできる。
リスト上の電子メールをクリックすると、他のOutlook類似電子メールプロダクトのように、隣のペインにメッセージが表示される、しかしここで違うのは、電子メールに含まれるタスクを扱うために、Moo.doのインターフェイスに他のペインを追加することができるということだ。
たとえば、電子メールを他のペインにドラッグして、行うことが必要なリストの一部にすることができる一方、そのペインをテキストやチェックボックス、その他の項目でマークアップすることもできる。また、Googleドライブからファイルを取り込んだり、名前の前にプラス記号を追加することで、Googleの連絡先を参照することができる。
インターフェイスに別のペインを追加するには、右上にあるプラス記号をクリックする。単純なto-doリストが欲しいのか、この先必要な項目に対してカレンダーのようなオーバービューが欲しいのかに応じて、「Outline」または「Agenda」というペインを選ぶことができる。
市場には沢山のタスク管理ツールが存在しているが、Moo.doを際立たせている特徴は、電子メールを他のタスク、ファイル、ノート、またはアポイントと同様に扱わせてくれるということだ。そして全てを統一的に管理する場所を与えてくれる。
Moo.doはカーネギーメロンでコンピュータサイエンスを勉強していたときに知り合ったJay MeistrichとGrant Wattersによって設立された。Meistrichはその後MicrosoftのApplied Sciences GroupでSurfaceタブレットプロジェクトの立ち上げのために働き、一方WattersはMicrosoftのInternet Explorerチームでグラフィクスとタッチインターフェイスの改善を行っていた。
Meistrichによれば、もともとMoo.doのためのアイデアは、自分が記憶力が悪くてタスクを書き出さないと忘れてしまうところから来たのだと語った。そして、私たちの多くがそうであるように、彼はまた受信トレイの中に埋もれたメールに応答することを忘れてしまう。
「シアトルへ戻る途中、Grantも私と同様に激しいフラストレーションを抱えていたことが分かったのです、そこで時間をかけてアイデアを練り上げモックアップをスケッチしました」とMeistrichは説明した。「この日私たちは、一緒にこの問題を解決することを決めました。いくつかの粗いアイデアのプロトタイプを作るところから始め、程なく私たちはMoo.do自身を開発そのものに楽しく使うことができるようになりました」。
チームは元々to-doリスト管理を行うMoo.doモバイルアプリを出していたが、今度のバージョンのMoo.doでは、そのコンセプトを電子メールとto-doを組み合わせることで更に深化させた。製品はベータテストを行っていたが、現在は誰でも使用できるようになった。
将来的には、より多くのサービスをMoo.do for Gmailに統合し、個人使用や小規模なチームの枠を超えて拡大する計画である。
「ふたりとも、Microsoftの経験から大きなチームがどのように働くのかを理解しています、このためエンタープライズコラボレーションツールへと成長ための、沢山の計画が既にあるのです」とMeistrichが言い添えた。
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(翻訳:Sako)