今週初めには、スピーカーの名門メーカーHarman Kardonが、Microsoftの音声アシスタント・システムCortanaを載せたAmazon Echo対抗製品Invokeを発表した。サードパーティのCortana製品はそれが初めてだが、いつまでも‘唯一’ではない。今日(米国時間5/10)Microsoftは、HPが同様の製品を作ることで同社と契約した、と発表した。Intelもこのゲームに参加し、Cortanaが動くデバイスの参照設計を近くローンチする、と約束した。
GoogleもAmazonも音声アシスタント製品(ユーザーと対話するスピーカー)は自社製品からスタートしているのに、Microsoftだけはパートナーのハードウェアメーカーに任せるつもりだろうか。最近の一連のSurface製品を見ても、Microsoftに立派なハードウェアを作る能力はある。そしてAIを搭載した対話するスピーカーは、まだまだ処女市場に近い。Microsoftにも十分なチャンスがある。
しかし噂によると、Microsoftは別のやり方でAmazon Echoと対抗する気らしい。それは専用ハードウェアというより、PCに近いものだ。もしもこの噂が本当なら、Cortanaを利用するホーム・ハブのような機能がWindows 10 PC(それもキッチン用)に載る、ということか。そのPCは常時onで、ご主人様の質問やリクエストに応える。しかし単独スピーカーのような専用機は、やはりパートナーに任せて、自分では手を出さないのだろう。
HPの製品については、今はまだ情報がほとんどないが、今後情報が得られ次第、この記事をアップデートしよう。
Cortanaに関しMicrosoftはハードウェアパートナーのほかに、Cortanaのスキルを作るためのフレームワークCortana Skillsを発表した。今それは、プレビューが公開されている。このサービスは以前から発表されているが、これまでは一部のパートナーにしか利用できなかった。今日から一般公開、とは言っても、Cortana Skillsが利用できるのは当分、アメリカだけだ。