機体を3Dプリントで作るリモコン無人機ヘリHex AirbotがKickstarterで早くも目標額の20倍に

Hexの小型無人ヘリAirbotは、中国のハードウェアアクセラレータHaxlr8rの二度目のデモデーに登場したが、チームはついにその安価な航空機を一般市販することを決意し、Kickstarterで資金の募集を開始した。

基本的な部分では、特異な点は何もない。そのほかの消費者向け無人機と同じく、Hexの機もBluetooth 4.0のあるスマートフォンでコントロールし、飛行時間は7分、別売のカメラモジュールを取り付けて飛ばせることもできる。姿勢安定システムを内蔵しているので操縦は楽だから、この小さなおもちゃで隣人たちを驚かして、楽しむのだ。

でも、これのどこが新しいのか? 消費者製品としてのリモコン無人機を作っているところは、すでに数知れずある。フランスのParrot、人気のARドローン、インドのSocial Drones、それに Andreessen Horowitzらが投資しているAirware、などなど。だから、競争はいよいよますます激しい。それに、あなたが平均的一般市民なら、こんなもの一体何に使うのか?と思ってしまうだろう。でもHexの連中は、他社に比べてアドバンテージがいくつかある、と信じている。

まず、この無人機の機体は完全に3Dプリントなので、HexのArnie Bhaduryによると、部分変更や、新しい機体をデザインすることが、相当容易である。

Bhaduryは曰く、“今ではハードウェア製品も、ソフトウェアなみに自由なアップデートが可能なのだ。だから、ユーザ自身によるカスタム化や個人化が十分にできる”。新たな機体や部品は3Dプリントでとても安くできるだろうから、そういったアクセサリ類も、今後はこの若い会社の収益源になるだろう。

お値段にも、文句のつけようがない。いちばんベーシックなバージョンでわずかに50ドルだから、ハードウェアハッカーたちの週末のひまつぶしに最適だし、Airbotが搭載しているArduino互換ボードをいじくって遊んでもよい。いちばんお高い469ドルのバージョンでは、ビデオ撮影送信モジュールと、そのビデオをリアルタイムで見るためのゴーグルが2基付く。Kickstarterに出てからまだ1週間だが、最初の目標額1万ドルはとっくに超えて、今や20万ドルに迫る勢いだ(日本時間9/3 18:00)。締切りは10月10日だから、時間はまだたっぷりある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))