建設職人シェアの助太刀が工機ホールディングスとJA三井リースから資金調達

職人と建設現場のマッチンサービスを展開している助太刀は4月23日、工機ホールディングスJA三井リースとの提携を発表した。

工機ホールディングスは、電動工具や園芸工具、クリーナーや高圧洗浄機などの家庭用電化製品などを製造販売する会社。2018年5月までは日立工機という会社名だったので、聞いたことのある読者も多いことだろう。

工機ホールディングスは今回の提携で約1億円を助太刀に出資する。戦略提携によって、両社のユーザーデータを紐付けることで商品開発やサービス向上を進めていくとのこと。

助太刀では、アプリの登録ユーザーを大工、電気、解体 など全74職種に分類しているが、そのうちで工機ホールディングスの顧客となりえる電動工具を利用する職種の割合は7割にもなるという。このような状況を受け、工機ホールディングスは4月2日に助太刀と広告タイアップで提携。今回それをさらに進め、出資を含む戦略提携に合意したそうだ。

一方のJA三井リースは、国内大手の総合リース会社。農業機械・生産設備のリース・ファイナンスの取扱高は業界トップクラスだ。助太刀への出資額は明らかになっていない。

助太刀によると今回の提携で、Visaプリペイドカードを活用した工事代金即日受け取りサービス「助太刀Pay」とJA三井リースが強みとするファイナンス機能などを連携していきたいとのこと。

電動工具を製造・販売する工機ホールディングスと、ファイナンスを得意とするJA三井リースという業界大手2社と組むことで、助太刀は人材マッチチングだけでなく、建設職人の道具から報酬までを俯瞰できるようになる。今回の提携を機に助太刀のサービスがさらに充実しそうだ。