出不精になってほとんどあらゆることをインターネットに依存していると、自分で管理しなければならないアカウント情報が増えすぎてたいへんだ。しかも、日常欠かせない重要なサイトだけでなく、その多量のアカウント情報の中には、できれば正式にアカウントを削除して無にしてしまいたいものも少なくない。放っておくと悪用されないとも限らないから、いらなくなった大量のアカウントは本当に厄介者だ。なんとかしてくれぇ!
イギリスのデベロッパRobb LewisとデザイナーのEd Pooleも、われわれと同じ願望を共有していた。そして作ったのがJustdelete.me、その名が示すとおり、アカウントのためのごみ箱だ。
それは一見とても単純なサービスで、上の図のようなデザインで、あなたが使っているかもしれないWebサービスのリストが表示される。ただしこれらのリンクは、トップページではなくアカウントを削除するページを指している。作者のLewisは、簡単に自動的にアカウントを削除できるサイトと、ユーザ自身の対話的行為を経ないとアカウントを削除できないサイトを区別している。もちろん、厄介なのは後者だ。
Lewisが最初に候補として表示するサイトの中にも、カスタマサービスとコミュニケーションしないとアカウントを削除できないサイトが10ある。NetflixとSteamとStarbucksとWordPressにいたっては、アカウントを削除できない(ようだ)。もちろん、アカウントの削除を分かりにくくするのは、それらのサイトの利益のためだ(邪悪な目的の場合もある)。何をやってもだめなので、お手上げになって、クソッ!とつぶやいたとき、あなたはまんまと彼らの魔の手にはまってしまうのだ。
Lewisが作ったJustdelete.meも、その点ではまだ完璧な完成度ではない。彼も自分のブログ に正直に書いているが、現状のJustdelete.meは開発途上国ならぬ開発途上ソフトウェアだ。彼はユーザや読者からのアイデアをクラウドソース方式で求めているから、それが盛り上がっていけば、このプロダクトには大きな将来性がある、とぼくは感じる。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))