Appleはマララ基金と提携して女子教育を支援する。また同社はマララ基金初のパートナーとなった。マララ・ユスフザイ氏と父のジウアディン氏が設立したマララ基金は、若い女性に質の高い教育を受ける権利を与えることを目的としている。
Appleの支援を受け、マララ基金は同基金のグルマカイ・ネットワークを通じて授与している助成の数を2倍に増やし、インドおよびラテンアメリカで資金援助プログラムを開始することで、10万人以上の少女に中等教育の機会を与えることを目標としている。Appleはテクノロジー、カリキュラム、および教育政策変更に必要な調査研究の面でもマララ基金を支援する。
「教育は、平等化を推進するための偉大な力です。私たちはマララ基金の取り組みに協力して、すべての少女に対して学校に通う機会を提供していきます。」とApple CEO Tim Cookは語った。「マララさんは、勇気ある提唱者です。 いま最も私たちに気づきを与えてくれる人物です。私たちは、彼女が行なっている世界中の少女たちに力を与えようという重要な取り組みの拡大に参加できることを光栄に思います」。
世界には、貧困、戦争、性差別など女性教育に対する様々な脅威がある。現在マララ基金はパキスタン、アフガニスタン、インド、ナイジェリア、およびシリア難民のいるレバノン、ヨルダンなどの国々で活動している。
「私の夢は、すべての少女が自分自身の未来を選べるようにすることです。Appleはその革新性と社会貢献により、世界中の人々が教育を受け、実力を身につけるのを支援してきました。Appleが女子教育に投資する価値を理解し、マララ基金に参画して、すべての少女が怖れることなく学び、世の中を牽引できるよう共に闘ってくれることに感謝しています」と、マララ・ユスフザイ氏はプレスリリースで述べている。
2012年、タリバンは当時15歳だったユサフザイ氏の暗殺を企てた。彼女が質の高い教育を得るための挑戦について再三語ったことが標的となる原因だった。ユサフザイ氏は帰宅途中のスクールバスの中で頭部に銃撃を受けながらも奇跡的に生き延びた。
それ以来ユスフザイ氏は女子の教育機会の提唱を続けている。2014年、マララ・ユスフザイ氏は史上最年少のノーベル平和賞受賞者になった。
【日本語版注:ユスフザイ氏およびTim Cookの引用部分はApple公式ページのリリース文より転載しました】
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )