水や大豆、天然の香辛料を使うDaring Foodsの植物由来チキン、英国から米国に進出へ

現在、肉を使わないバーガーにはいろんな製品や種類がある。しかし、本当に健康にいいものはどれだろうか?Daring Foods(ダーリン・フーズ)がもうすぐ、そんな製品を提供してくれるかもしれない。同社は5種類の遺伝子組み換えとは無縁な原料である、水、大豆、ひまわり油、塩そして天然の香味料(パプリカ、胡椒、ジンジャー、ナツメグ、メース、カルダモン)を使った植物由来のチキンを生産している。

Daring Foodsの共同創業者でCEOのRoss Mackay(ロス・マッケイ)氏は「世間の関心を呼ぶために、植物由来にこだわっているのではない。人々の生活の一部になりたくてやってるんだ。本当にヘルシーな植物由来の食品へのニーズは大きい」と語る。同社は今年の初めに、同社製品であるDaring Piecesの最初のバージョンを英国で発売した。

そして米国時間12月17日に同社は、英国の食品大手Rastelli Foods Groupから1000万ドル(約11億円)の支援を受けることを発表した。Rastelliは小売店などのほかにホテルやレストランにも食材を納めている企業だ。RastelliはDaringに対して、金銭だけでなくインフラや営業、流通面でも支援する。

Rastelliの支援を得たDaringは2月に英国で、ウェブサイトで消費者への直販を始め、レストランや小売店にも卸販売していく。また、同社は活動の中心を英国から米国に変えるために、本社をグラスゴーからニューヨークに移す。

CEOのマッケイ氏が私のためにランチを用意してくれた時に、Daring Piecesを試食する機会があった。調味料を使わずにフライパンで炒めただけで8分間で調理は終わった。彼は私にDaring Pieces のチキンらしさを感じるために手で食べることを勧めた。私はベジタリアンなのでチキンには詳しくないが、それでも本物に近い食感だと感じた。もう1ついただいたので家に持ち帰り、翌々日の夕食に食べた。

マッケイ氏自身もビーガンだが、同社のターゲットは「肉は食べるが植物由来のものがいい」と感じている一般消費者だ。彼によると、同社のチキンなどを植物性食肉の「第2世代の製品」したいと言う。第1世代よりも本格的にヘルシーで、日常的な食事に定着するような植物性食品を、彼は第2世代と呼んでいる。確かに、Daring Piecesは食感がとても軽い。また人工的な原料をまったく使っていないため、その点でも気持ちがいい。

関連記事: Seattle Food Tech looks to replace the chicken nugget with a plant-based copycat(航空宇宙技師から植物性チキンナゲットのスタートアップに転身、未訳)

画像クレジット: Daring Foods

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Hollywoodの人気スターで熱心な環境保護活動家Leonardo DiCaprioが植物性バーガーのBeyond Meatに投資

環境問題に熱心なハリウッドの名士たちの中でもとくにリーダー格のLeonardo DiCaprio(レオナルド・ディカプリオ)の名前が、ビーフを使わない植物性のバーガーBeyond Meatの、投資者たちのリストに載った。

Beyond MeatのCEO Ethan Brownが声明文で述べている: “Leonardo DiCaprioをBeyond Meatのファミリーに迎えたことに感動している。環境保護活動家としての彼の献身と役割は、弊社のBeyond Burgerのような植物から直接作る人工肉が、人間の健康と地球の気候と、自然資源および動物の福祉に大きく貢献するという共有ビジョンを反映している”。

実は、ole Leo〔愛称〕は初期の同社を助けたことがある。同社が植物性タンパク質材料の試作を繰り返していたとき、それらで作られたバーガーにフィードバックを提供したことがあるのだ。

“今後も彼の協力を継続的に得ながら、おいしくて満足感のある製品を、より多くの消費者に提供していきたい”、とBrownは言っている。

ole Leo自身は、自分が動物の肉を使わないための人工肉企業に投資したことをとても真剣に説明している。彼の声明は:

“畜産は大量の炭素を大気中に排出する。動物の肉から、Beyond Meatのような植物由来の肉に移行することは、気候への悪影響を減らすために人間が為しうることの中でも、もっとも効果の大きい方法のひとつである”。

Beyond Burgerは、全米で2000以上の店で売られている。その中には小売大手KrogerやAlbertsonsの店もある。

“植物から直接、おいしくてヘルシーな肉を作れる同社の能力は、結果的に、気候変動に対処しようとする消費者たちの日常的なアクションを助けている”、とDiCaprioは述べている。

Beyond Burgerは、BurgerFi, Epic Burger, Veggie Grillなどのファストフード店でも売られている。

Beyond Meatの新たな投資家には大スターのイメージというおまけがあるが、同社のコンペティターたちにはふところの豊かな投資家たちが付いている。たとえばImpossible FoodsにはBill Gatesが投資し、7500万ドルを調達している。また、プロテインを原料とする人工肉のMemphis Meatsや、植物卵のHampton Creekも、植物性バーガーに新たに参入している。

このように他社が巨額の資金調達をしている市場では、DiCaprioがもたらしたスターの威光だけではいまいち足りないね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))