アップルのメッセージアプリでグループ返信とMemojiがアプデ フェイスカバーも登場

米国時間6月22日に開催されたWWDCの基調講演は、いつもよりずっとMemojiが強調されていた。招待状のイラストもMemojiをフィーチャーし、イベント動画のイントロにも登場した。そしてiOS 14のメッセージアプリでも、大きな改良が発表された。

Apple(アップル)によると、メッセージアプリは前年比で40%使用が増加したという。同アプリの最大のアップデートには、特定のメッセージをトップにピン留めして簡単にアクセスできる機能や、グループチャットでメッセージに直接返信できる機能などだ。また、応答している相手にアラートが表示されるようになり、メッセージアプリを使って大規模なグループと連絡を取りあう人にとっては、大きなアップグレードだ。

さらにMemojisに20の新しいヘアスタイルや年齢層が追加され、新たな肌の色やヒゲ、化粧が用意された。また世情を反映したフェイスカバーが追加されており、その中には画像のような外科用マスクも含まれている。それだけでなく昨年のAirPods、メガネ、帽子など、アバター用のアクセサリも追加されている。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Apple、スティッカーのようなカメラエフェクト、フィルター、Memoji機能をメッセージに追加

Appleは、メッセージのカメラで撮るものを飾るという新機能でもってSnapchatの領域に侵攻しつつある。今日WWDCで、iOS 12のメッセージ機能のカメラではたくさんのスティッカーや“コミック風”フィルターといったスタイルトランスファー、変な形、Animoji、自分のアバターをつくれる新登場のMemojiが利用できるようになると発表した。

これらのエフェクトは、最大32人までのグループビデオ会話をサポートするFaceTimeでも利用できる。この新機能は、グループビデオチャットに特化しているHousepartyやFacebookのBonfire、またこれらよりさらに利用者の多いSnapchatのようなアプリにとって脅威となりえる。

コミュニケーションをもっとビジュアル化したいと考えている人は、こうしたエフェクトの追加により、SnapchatやInstagram Direct、Facebook messengerよりAppleのネイティブメッセージアプリを使いたいと思うかもしれない。この新機能は、今秋正式にリリースされる前に、今日ローンチされたiOS 12デベロッパーベータ版で使える見込みだ。

スティッカーは、以前は背景が白色のメッセージスレッドのみで使用できた。しかし今では写真やビデオ、FaceTimeに重ねることができる。サングラスや帽子、ひげ、衣類など、これというものをセルフィーに重ねられるようにすることは、新たなファッションとしてのスティッカーという道を切り開くものとなる。

これらの新機能の発表は、Appleにとって遅い出だしとなる。Snapchatはすでに2013年からクリエイティブな機能を展開し、Instagramは2016年にStoriesにそうした機能を追加、そしてFacebookも昨年追随している。これらのメディアは全てGIFやカラーフィルター、ARなどに対応している。メッセージのカメラがこうしたメディアと最も差別化を図れるのが、AnimojiとMemojiだ。だから、AppleがSnapやFacebookよりも注意を引きたいのなら、AnimojiやMemojiをオーバーレイできることを積極的にアピールする必要があるだろう。

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(翻訳:Mizoguchi)