Magic Leapがホログラム遠隔会議システム開発のベルギーのスタートアップを買収

レイア姫からオビ=ワンへのホログラムメッセージが、現実になりそうだ。少なくとも、拡張現実に。

Magic Leapは米国時間5月16日、ベルギーのスタートアップであるMimesysの買収で合意に達したことを発表した。そのチームはこれまで、スター・ウォーズのような立体ビデオ(Volumetric Video)通話をMagic Leapのプラットホームで実現しようとしていた。そして買い手であるフロリダのARスタートアップMagic Leapは、彼らがやってることを気に入ったようだ。まだ、その取引の詳細は得られていない。

Mimesysのウェブサイトによると、チームはMagic Leapに加わるがBNP ParibasやOrangeなどのエンタープライズクライアントへのサービスは継続する。同社のビデオ会議技術は、今年のCESで初めて紹介された。そのビデオ通話では、Magic Leapのヘッドセットに通話相手の3D表現が視覚化される。

立体ビデオの技術には、まだかなり欠陥がある。Mimesysが研究開発してきたソリューションはIntel(インテル)の奥行きカメラであるRealSenseを使って映像をPC上で収集編集し、それをユーザーのヘッドセットへストリーミングする。今の立体ビデオ映像のほとんどがそうだが、Mimesysの初期の成果もノイズを排除できない。でもMagic Leapが買収したということは、同社はもしかして、エンタープライズの顧客にアピールする独自の外付け奥行きカメラを作ったのかもしれない。

今は、ビデオ通話に革命をもたらすと称するプラットホームがとても多いけど、どこも問題を抱えている。要求する帯域が、これまでの通常のネット利用に比べて桁外れに大きいからだ。人間のリアルタイムの3D映像を送るARでは、なお一層難しいだろう。Magic Leapが約束している技術の多くがそうであるように、この立体映像によるビデオ通話も、実現の鍵を握るのは5Gの普及ではないか。

関連記事: なぜMagic Leapに大金を投ずるのか?

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa