ビールの冷蔵ショーケースのロックにGoogleの音声認識APIを仕込む…あるフレーズを言わないと開かない

 

一部の読者は、ぼくがカナダ出身であることを知っているだろう。その、多くの読者の北の方にある国が意識に上(のぼ)るのは、誰かがラッパーのDrakeやアイドルJustin Bieberの名前を挙げたときだけだろう。その我が国の建国記念日は7月1日、すなわち来週となっておりまして、いくつかのブランドが商機と狙っている。‘カナダビール’のメーカーMolsonもその一つで、でもその手口は、Googleのソフトウェアの力を借りたテクっぽいしろものだ。

その主役はGoogleの音声認識(Speech Recognition)APIで、ほかの通訳サービスでもよいと思うが、なにしろそのAPIは、冷蔵庫に最大で40種類の言語を認識させることができる。その究極の目標は、Molsonの長年のキャッチフレーズである”I am Canadian”を聴き取ることだ。

今回冷蔵庫が認識するのは、40か国語ではなくて6か国語だが、そのフレーズを聴き取った冷蔵庫はロックを外し、お客はMolson Canadianの缶を取り出せるようになる。その、言葉を聴き取る冷蔵庫を作ったのはデジタルスタジオThinkingBoxで、来週(==来月)トロントで行われるPan Amのゲームで初お目見えするらしい。

もちろんこれは、すみからすみまで、マーケティングのためのトリックだが、しかし良くできている。ぼくでさえ、ビデオを見ていて愛国心に駆られてしまった。ただし、Molson Canadianは今でもひどい味のビールだけどね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa