Logitech(日本でのブランド名はLogicool)は、人気の高いMX Masterシリーズマウスの最新版「MX Master 3」を発売した。このワイヤレスマウスの新バージョンでは、ついにUSB-Cによる充電が可能となった。これで、最近のほとんどのスマホや、アクセサリー類で標準となった充電手段が利用できるようになったわけだ。MX Master 3と合わせて、ワイヤレスキーボードの新製品、MX Keysも発売された。これは、素晴らしいLogitech Craftキーボードのメリットの多くを、手頃な価格で実現したもの。大きさもやや小さくなっている。
USB-Cポートの追加は、それだけでも十分買い換える価値があると個人的には感じているが、もちろんそれだけがMX Master 3マウスの特長というわけではない。Logitechによれば、90%高速で精度も8%高く、ほぼ完全な静音化を実現したスクロールホイールを新たに搭載した。
また、これは以前と変わらないが、非常に正確な4000dpiの精度を誇るトラッキングセンサーを搭載している。同社の「Darkfield」(ダークフィールド)と呼ばれる技術を採用したもので、透明なガラスを含む、ほとんどどんな面でも使用できる。内蔵バッテリーは、フル充電で最大70日間も使用できる。またUSB-Cによる新たな急速充電機能により、たった3分の充電で、丸1日使うことが可能となっている。
マウス本体のデザインは微妙に変更されているが、違いはわずかだ。従来のMX Masterシリーズのマウスが気に入っている人なら違和感を覚えることはないだろう。MX Master 3の価格は99.99ドル(約1万650円)で、すでにLogitechの直販と米Amazonで注文を受け付けている(日本には出荷不可なのでLogicoolブランドでの発売を待つ必要がある)。
MX Keysキーボードも、すでに販売中で、価格は同じ99.99ドルだ。キーには、手の動きを検出して点灯するバックライトを内蔵しているが、バッテリ寿命を優先する場合には、オフに設定することもできる。オプションで、分離型のパームレスト(19.99ドル)も用意され、人間工学的に配慮されたタイピングが可能となる。これまでのLogitech Craftの高い評判を考えると、それがこの価格で入手できるのだから、成功は間違いないものと思われる。
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(翻訳:Fumihiko Shibata)