GoogleのCMはいつも上出来だったわけではない。Google+を立ち上げたときのCMは売り物であるサークルの紹介の仕方がまずくて面倒な大仕事のように見えてしまった。
しかしその後努力したらしく、最新のNexus 4/Google NowのCMはユーザーが世界中でこの機能を便利に使うところをなかなかうまく見せている。
Google NowはSiriに対するGoogleの回答だ。ただしGoogle Nowでは音声認識はSiriのように強調されていない。Googleはむしろ実際に役立つ情報を即時的確に提供できるという点を強調している。Google Now はスケジュール、位置、天気、その他現在のユーザーの行動に関連するかもしれないさまざまな情報をモニタする。それに基づいてユーザーが知りたがっていることを推測し、その情報を提供する。
たとえば私が午後ジムでエクササイズをする予定だとカレンダーに記入しているとしよう。Google Nowは私がジムに行くのに使う電車のダイヤを調べ、運行に遅れがあるようなら通知してくれる。そこで私は早めに家を出ないと遅れるかもと気づくわけだ。
しかしこれなどはほんの手始めにすぎない。Google Nowは外出中に付近のショッピングや飲食店の情報も教えてくれる。外国を旅行しているときは単語の翻訳をしてくる。ユーザーはなんであれ自分のまわりの情報をより正確にリアルタイムで入手できる。最新のテレビCMはその機能をうまく説明しているし、Nexus4の大型画面上の美しいデザインのユーザー・インタフェースも巧みに売り込んでいる。
最後は東京に出張している父親が息子とGoogleハングアウトで会話する心あたたまるシーンでCMが締めくくられる。なんといってもスマートフォンの一番大きな役目はわれわれを愛する人と結びつけることにあるのだ。
GoogleはCMで音声認識機能をまったく使っていないが、私はSiriと機能を比べたくなってCMにあった使い方をすべてSiriで試してみた。
Siriは全く問題なく近くのレストランを探すのに成功した。「野菜」という単語をフランス語に訳すのもそう難しくなかった。しかしSiriは(というかAppleは)いささか時間の理解に行き届かないところがある。特にA地点からB地点に移動するために必要な時間にむとんちゃくなところが見られた。
私はSiriに「次のアポは何時?」と尋ねて教えてもらうことはできる。 しかしSiriは「いつ家を出たらいい?」と聞いても教えてくれない。移動手段や最適な経路の設定はできないのだ。もちろん電車が遅れているなどという通知もしてくれない。私が「ユニオンスクエア駅に一番早く着く地下鉄は?」〔Crook記者はニューヨーク在住〕と尋ねたところ地図アプリが開き、続いてAppStoreに送り込まれた。そこで乗り換え案内アプリを買えというわけだ。
Appleの地図アプリは公共交通機関の乗り換え案内を内蔵していない。そこでApple の地図アプリで乗り換えを調べようとすればまずサードパーティーの乗り換えアプリをインストール必要がある。
私自身はGoogle Nowから直接Googleハングアウトを立ち上げることができることにそれほど大きな価値があるとは思わないが、Siriは私がある友達をFaceTimeで呼び出すよう数回叫んでも理解してくれなかった。
アップデート: 鋭い読者からコメントがあったが、私はFaceTimeの呼び出しコマンドを間違えていた。 「FaceTime (ここに呼び出したい相手の名前)」と呼びかければSiriは正しく動作する。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)