Node.jsの企業向け開発ツールキットNodeSourceが$3Mを調達

Node.jsでアプリケーションを開発/展開/運用していくためのツールキットNodeSourceが、シード資金として300万ドルを調達した。メインの投資家は、Crosslink CapitalとResolute Venturesだ。NodeSourceはとくに、これからのアプリケーションの主流的アーキテクチャと言われる分散アプリケーションの開発に適している、という。

こういうツールが登場する背景には、ビッグデータアプリケーションの流行がある。Clouderaなどビッグデータ〜Hadoop関連のツールキットは、全体でおそらく10億を超えるドルを集めているだろう。

NodeSourceもやはり、デベロッパの、これからはスケーラブルでサービス指向のアーキテクチャ(SOA)によるアプリケーションを主に開発していきたい、というニーズに対応したツールだ。

JavaScriptの作者でNodeSourceの顧問でもあるBrendan Eichは、こう言っている: “JavaScriptは今ではWebサイト専用の言語ではない。とくに、Node.jsが大きく普及したことによって、今ではサーバ上でも動いている”。

すでにUber、PayPal、Fitbit、NetflixなどがNodeSourceのユーザだ。。

NodeSourceは今回得た資金を、新製品開発とパートナーシップのサポートに充てて行く。パートナーは複数のFortune 500企業だが、名前は公表されていない。

Crosslink CapitalのゼネラルパートナーEric Chinは、“NodeSourceは知識の伝達能力が優れているので、Node.jsの信頼性が損なわれないし、またアプリケーションの新しいアーキテクチャに対しても、問題なく対応できる”、と言っている。ChinはNodeSourceの取締役会に加わる。

最後に、NodeSourceの協同ファウンダでCEO、Joe McCannの言葉を: “これまで主にJavaで書かれてきた一枚岩的な(モノリシックな)アプリケーションは、開発サイクルを殺し、イノベーションを窒息させ、Javaに染まったIT部門は多くの競合他社のはるか後方に取り残されたしまった。とくに彼らは、分散型軽量サービス(microservices)と呼ばれる最新のアーキテクチャを採用できなかった”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))