Apple Watchの上で動かすWindows 95には世界一ちっちゃなStartボタンがある

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大きくて複雑なものが小さなものの上で動く、それが今週の本誌の共通テーマだ。先日は、Android WearにCounter-Strikeを入れるハックがあった。そして今日は、どこかのマニアがWindows 95をApple Watchにインストールした。これなら、実用的価値もありそうだ。もちろん、そこに、Startボタンがあれば、ね。

この、ばかばかしくて笑える努力に挑戦したのは、Tendigi InsightsのNick Leeだ。彼はジョークの天才で、懐中電灯アプリをApp Storeにポストしたときは、そこにテザリングツールを隠していた。しかも、びっくりしたのは、それを6年前に書いたのはぼくだったのだ!

考えてみればたしかに、Apple Watchは当時Windows 95が動いていたコンピュータよりもずっと強力だ。だから、古いOSを動かすのも簡単なはず。…だろうか?

意外と、そうでもなかった。

Apple Watchはオープンなシステムではない。コマンドラインから簡単に新しいOSをブートできる、というものではない。もしそうだったら、楽勝だ。しかし、ものごとが難しいことと、それを達成したいデベロッパーの欲望には、正の相関性がある。しかもそこには、頑固というスカラーの修飾子と、ノスタルジーの指数的乗数が伴う。

どうやら、任意のコードをロードできるWatchKitアプリを手に入れる方法があるらしい。しかもそのコードがたまたま、x86エミュレータのポートのポートをチューインガムとやけくその神頼みで組み立てたものであってもよい。

Windows 95、8GBのストレージ、0.5GBのRAM。なんとぜいたくな。しかし唯一の問題は、エミュレータであって仮想マシンではないから、520Mhzのプロセッサーのサイクルを直接使えないこと。

その結果: Leeは小さなモーターを竜頭につけて、1時間を要したブートプロセスの間、それをずっと回し続けなければならなかった。

でも、それが終わったら、手首にWindows 95マシンがある! 約2%のスピードであることと、カーソルのコントロールに何十回もの指の運動が必要なことが気にならなければ、地下鉄の中でMinesweeper(マインスイーパ)をプレイできる。広告はない。iPhoneも要らない!。

ぼくの楽しい金曜日を作ってくれたNick Leeに、おめでとう、と言いたい。あまりにもあほらしくて、言葉が出ない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))