データをAPIに加工するOpenDataSoftが$5.4Mを調達、コードだけでなくデータもオープンソースにする社会的メリットとは

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フランスのビッグデータ分析サービスOpenDataSoftがこのほど、シリーズAで500万ドルを調達した。Aster CapitalSalesforce Venturesがこのラウンドをリードし、既存の投資家AurinvestAder Financeが参加した。

OpenDataSoftは企業や団体などがデータをより有益に利用するためのサービスを提供するSaaSだ。今、多くの企業や自治体などは大量のデータを抱えているが、その有効利用はほとんどやっていない。OpenDataSoftは、それらの団体や組織がデータの分析と処理と視覚化に取り組むとき、その第一歩を助ける。

社名に‘OpenData’とあるように、同社がとくにねらうのは、データをオープンにして外部者や第三者が、独自の用途やサービスに利用できるようにすることだ。たとえば鉄道企業がすべての時刻表データをAPIとして公開したら、デベロッパーは乗り換え案内のアプリを作れるだろう。

ぼく個人的には、自治体がOpenDataSoftのようなものを利用して、もっとデータドリブンになってほしい。いろんなサービスや自治体、公共団体等のあいだに、デジタルのコミュニケーションがない。なさすぎる。ひとつの都市と、その周辺(関連団体等)の可動部品がすべて統合されたら、あらゆることをもっと効率化できるだろう。ぼく自身は、“スマートシティ”という、もっともらしくて空疎な言葉が大嫌いだ

同社は、これまでのヨーロッパに加えて、今度ボストンにオフィスを構え、アメリカ進出をねらう。ヨーロッパも今後は、フランスだけでなくドイツ、イタリア、スペイン、イギリスなどにも顧客を開拓していく。

これらの国にオフィスを置く、という意味では必ずしもないが、これらの国々からの人材起用は十分にありうるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))