今日(米国時間5/4)Disrupt NY 2015でローンチしたPageCloudは、ユーザが写真やビデオやテキストなどをWebページの上へドラッグ&ドロップして、お好みのWebサイトを作れる、というサービスだ。
Webサイト簡易制作サービスはWixやSquarespaceなど、すでにいろいろあるが、PageCloudでは、既製のテンプレートやフォントなどの中からユーザが自由に選べる。そしてPageCloudが既存の類似ツールと違うのは、ページの成分(写真など)を外部からドラッグ&ドロップできるだけでなく、ページの中でもドラッグ&ドロップで場所を変えられることだ。
ユーザは、どこかのWebサイトで気に入ったフォントを見つけたら、それをPageCloudで作っているページへペーストしてそのフォントを使える。一つのページ全体のレイアウトをまるまるドラッグ&ドロップすることもできるし、いくつかの要素だけを持ってくることもできる。Photoshop上で作ったデザインをWebページへ持ち込むこともできる。
HTMLなどのコードを書かなかくてもWebサイトが作れる、というツールやサービスはかなり前からあるが、PageCloudのCEO Craig Fitzpatrickによると、ドラッグ&ドロップによるページの成分の自由な並べ替えは新しいから、特許まで取っているそうだ。
“ドラッグ&ドロップ方式のツールもあるけど、うちの場合はブラウザをPowerPointの完全なクローンのようなものにしてしまうから、気に入ったページ全体をドラッグ&ドロップして変更を加える、という使い方もできる”、と彼は述べる。
ブラウザさえあれば誰もが自由にWebサイトを作れるべきだ。
FitzpatrickがPageCloudを作ったのは、コーディングのできない者にとってWebサイトを作ったりエディットすることがとても難しい、という現状が不満だったからだ。最初は、ちょっとした個人的プロジェクトだった。夜や週末を利用して、ある会社のいろんな部門が自分たちだけでサイトをエディットしたり内容を変えたりできるためのツールを作っていった。どんなに簡単なことでも、自分ではできないので技術屋である彼に相談が来る、という状況を何とかしたかった。
“Webサイトの制作や編集は、マーケティングの連中でもできるべきだ、といつも考えていた”、とFitzpatrickは言う。
PageCloudはこれまでの数か月間、数社の中小企業でベータテストを行い、また220万ドルのシード資金も獲得した。Fitzpatrickは、ブラウザを使える者なら誰でも自分の好きなWebサイトを作れるようにしたい、と言っている。
“ブラウザさえあれば誰もが自由にWebサイトを作れるべきだ”、と彼は述べる。