スマートフォンから会社のITシステムをモニタできるPC Monitor; Raspberry Pi, Zendesk, PagerDutyをサポート

PC Monitorは単純なアイデアから生まれたアイルランドのスタートアップだ: リモートでコンピュータをシャットダウンするのがなぜ難しいのか? ファウンダでCEOのMarius Mihalecが、この疑問を抱いたのは2011年だ。彼が作りたかったのは現代的で拡張性のあるサービスだったから、リモートデスクトップのようなソフトウェアでPCにアクセスするだけではだめだ。むしろ彼が望んだのは、ユーザフレンドリなモバイルアプリがデスクトップを抽象化してしまうような、クラウドからのソリューションだった。

最初は単純なアイデアだったが、いざ作り始めてみると欲が出てきて、最終的にはデスクトップやサーバやクラウド上のアプリケーションなども対象とする、本格的なITモニタリングソリューションになってしまった。そして今では200を超える企業が顧客となり、その中にはDell、Louis Vuitton、Northwestern University、Condé Nast、British Columbia Institute of Technology(ブリティッシュコロンビア工科大学(カナダ))なども含まれている。

Mihalecによると、PC Monitorを使えば、ITのアドミンがPCやルータやそのほかのIT資産を手早く診断して、リモートでリブートできる。またそれらのマシンからの通知を受けとることもできる。APIを公開しているので、いろんなマシンやサーバなどを監視するためのプラットホームとしても利用できる。とくにアラートに関しては、New Relicなみに強力だ、とMihalecは自負している。

柔軟な拡張性があるので、PC Monitorは今ではRaspberry Piもネイティブでサポートする(これまでのPC、Macs、Linuxマシン、.NET、そしてJavaのアプリケーションに加えて)。同社の標準APIを使えば、Raspberry Piのオーナーはこのサービスを利用して、現実世界と、Piに接続されたハードウェアと、そして自分のモバイルデバイス…これらを橋渡しすることができるのだ。

今日(米国時間1/16)リリースされたアップデートの一環として、PC MonitorはPagerDutyを統合してSMSと電話による通知を作り、ZenDeskがPC Monitorの通知基準に基づいてチケットを作る。このサービスはさらに、VMWareをサポートして、ユーザが仮想マシンやホストをリモートでチェックできるようにした。

“企業のITはイノベーションと縁のないものと思われがちだが、PC Monitorには最新の機能を盛り込んで、びっくりするようなプロダクト体験を提供したい”、とMihalecは言う。“最近加えた新しい機能によって、顧客企業への真剣なコミットメントを維持し、世界中のITアドミニストレータたちに他に比べるもののない体験をお届けできるだろう”。

PC Monitorは、モニタする対象が5つ未満で単一のアドミンアカウントなら無料だ。そしてマシンが1台増えるたびに、月額1ドルが課金される。モバイルアプリはiOS、Android、Windows Phone用がそれぞれあり、またMetroをサポートしたWindowsデスクトップアプリケーションもある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))