ノルウェーのIpsosの報告によると、同国における海賊行為は近年驚くほど減少した。有効な代替手段のおかげだという。例えば、音楽の不法コピーは、2008年には12億曲だったが、昨年は2.1億曲へと減った。昨年は約6000万本の映画やテレビ番組が不正入手されたが、5年前は1.25~1.35億本だった。結局、ストリーミングその他の有償コンテンツの利用によって、海賊行為は徐々に減少している。
念のため言っておくと、このデータはノルウェーのものであり、全世界を代表するものではないが、Spotify、Rdio、Netflix ― およびこれらのサービスのプラットフォーム別バージョン ― の人気を踏まえると、ハリウッドにできなかったことが起きているようだ。
Torrentfreakはこう書いている:
ノルウェーはファイル共有サイトに対する攻撃の先頭に立っており、最近ISPレベルでサイトを閉鎖し、権利保有者が著作権侵害者を追求することを許す法案を通過させた。しかし「遅きに失した」感もある。同法は同国で起きた最低レベルの海賊行為とたまたま時期が一致したため、MPAA[米国映画協会]は、海賊の減少は強力な法律のおかげであり、安定した実用的で好ましい代替手段のためではないと屁理屈をこねるかもしれない。
ValveのGabe Newellは、「海賊行為に関して基本的な誤解があるとわれわれは思っている。海属行為はほぼ必ず、サービスの問題であり価格の問題ではない」と言う。もし、作品の提供間隔がまばらだったり、全く入手不可能であったり、価格差がひどかったりすれば、海賊行為の誘発力ははるかに大きくなる。何もかもがワンクリックで簡単に入手できるようになれば、市場はずっと面白くなり、製作者も消費者もずっと喜ぶはずだ。
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(翻訳:Nob Takahashi)