セキュリティー企業のQualysが調査したデータによると、エンタープライズ市場でのWindows XPのシェアは減少を続け、4月には10%だったが、5月に入って8%台にまで下がったという。
10年以上前に発表されたWindows XPについてMicrosoftはさきごろついにサポートを打ち切り、脆弱性を修正するパッチの提供も停止した。NetMarketShareによれば、Windows XPは現在でも世界でデスクトップ・コンピュータの25%のシェアを占めているという。
エンタープライズのXPのシェアがMicrosoftのサポート打ち切り後ほぼ1ヶ月で10%以下になったというのなら良いニュースだ。Qualysによれば、このペースで減少が続けば、4ヶ月後には大企業におけるWindowsXPのシェアはゼロに近くづくという。もちろんいろいろな事情でそういうことにはならないだろうが、グラフは確かに右肩下がりだ。.
Windows XPは大きなセキュリティーリスクだ。このことは最近のIEのゼロデイ脆弱性でもはっきり示された。同様の深刻な脆弱性が今後とも浮上する危険性は高い。大量のユーザーデータをかかえている大企業がパッチを当てていないWindows XPを使い続けることは社会にとっても大きなリスクとなる。
過去数ヶ月のindows XPのエンタープライズ市場でのシェア(Qualysのデータ)
- Jan 2013 – 34%
- Feb 2013 – 35%
- Mar 2013 – 34%
- Apr 2013 – 31%
- May 2013 – 29%
- Jun 2013 – 26%
- Jul 2013 – 28%
- Aug 2013 – 26%
- Sep 2013 – 21%
- Oct 2013 – 18%
- Nov 2013 – 18%
- Dec 2013 – 17%
- Jan 2014 – 16%
- Feb 2014 – 14%
- Mar 2014 – 12%
- Apr 2014 – 10%
- May 2014 – 8%
画像はFLICKRユーザー:AUSTEN SQUAREPANTS UNDER CC BY 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN CROPPED)
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)