トヨタがRAV4初のプラグインハイブリッドに付け加えたのは、プラグだけではなかった。パワーも注入したのだ。2021年式RAV4 Primeは、先週米国ロサンゼルスで開催されたオートショーでベールを脱ぎ、一見矛盾する2つのゴールを達成しようとしている。最も燃費をよくするとともに、最もパワフルな車になることを目指している。
このRAV4の新型モデルは全輪駆動でスポーツチューン・サスペンションを備えている。4気筒2.5ℓのガソリンエンジンを搭載し、電動モーターと組み合わせて302馬力、0~60マイル(0〜100km)加速5.8秒を達成する。トヨタはまだ価格を発表していないが、おそらくRAV4ハイブリッド車の2万8100ドル(約300万円)より高くなることが予想される。
このスピードは現在市場に出回っている全電動セダン車と比べると遅く感じるかもしれない。しかし、従来モデルよりずっと俊敏であり、RAV4に強く求められていた改善が施されている。同車のバッテリーは、ガソリンエンジンに切り替わるまでに39マイル(62km)の走行が可能だ。
RAV4 Primeのメーカー推定燃費(ガソリン換算)は90MPGe(38 km/L)。2021年モデルはスポーティーなSEとラグジュアリータイプのXSEが用意される。発売は2020年夏の予定。
どれほどの改善かを理解するために、この数字を見てほしい。トヨタはRAV4の2006年式から2012年式までV6 3.5リッターのエンジンを搭載してきた。しかし、シリンダーも排気量も大きいにもかかわらず出力は269馬力にすぎず、EPA複合燃費レーティングは21MPGだった。
新型車は先進自動運転支援システムを標準装備しており、歩行者検知衝突回避、レーダー・クルーズコントロール、操舵支援付き車線逸脱警報、自動杯ビーム、標識読み取り支援などを備えている。
トヨタは人気のSUVの電動化を進めるにあたり、ハイブリッドバッテリーの保証を強化する。同社は2020年式車から、ハイブリッドバッテリーの保証を使用開始後8年または10万km(いずれか早いほう)から、10年または15万kmに引き上げることを発表した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )