Microsoftが、ワシントン州レドモンドの本社の現代化を目的とする大規模な拡張計画を発表した。
同じくワシントン州に本社を置く巨大テクノロジー企業Amazonは、新しい場所に第二の本社を置こうとしているが、Microsoftは、“住み慣れた自分の家で”成長すべく、今の場所をそのまま利用する。現在のレドモンド・キャンパスには125の建物があり、およそ48000名が働いているが、拡張計画ではさらに8000名を増やし、また景観を重視した要素も導入する。
今日の発表声明によると: “来秋、複数年にわたるキャンパス刷新プロジェクトに着手し、18の新しい建物と、670万平方フィート〔0.6平方キロメートル〕の改修したワークスペース、1億5000万ドルを投じる交通インフラの改良、公共的スペース、運動場、緑地などを整備していく”そうだ。
工期は5〜7年、費用は数十億ドルといわれる。新しい建物のほかに、既存の12の建物を解体し大型化する。
敷地内には、Microsoftの事業目的以外に、近隣社会のための施設もある。たとえば2エーカー〔8000平方メートル〕の‘オープンプラザ’には、スポーツ施設やお店、ランニングとウォーキングのコースなどが配置される。最大12000名が利用できるそうだ。
社員が通勤に使う車も含め、駐車スペースはすべて地下に置く。そして2023年開業予定のライトレール(市電)のRedmond Technology Center駅とMicrosoft本社を、歩行者と自転車専用の架橋で結ぶ。
“Microsoftは引き続き、地域社会における良き隣人であることに努めたい。そして私たちの操業も、持続可能な形で行いたい。レドモンド市との良好な関係を維持し、キャンパスの設計や工法、建築許可、土地利用などをめぐる許認可事務では市の職員のみなさまと密接に協働したい”、と同社は言っている。