FluroSatとDaganの2社は、持続可能な農業が温室効果ガス排出削減に果たす役割をより良く理解するために、農業投入物と生産物の監視と管理に取り組んでいるスタートアップだ、両社はこの度、合併して新しいブランドRegrowの下で一連のサービスをローンチしている。
合併は米国時間2月22日に発表された。共同声明では、FluroSatのデータドリブンな農業経営サービスと、Daganの土壌の生物地球化学的モデリング技術を結びつけた会社を設立すると述べている。
合併により生まれた企業は、異なる作物、畑、農場および地域のための特異的分析およびカスタム介入とともに、作物管理および保全慣行の採用を最適化するための衛星収集データを提供する能力を有している。
Daganの共同創設者であるWilliam Salas(ウィリアム・サラス)博士は、合併した会社は、Daganの土壌炭素に関する研究のおかげで、炭素排出の市場でより良い対応ができるようになるだろうと述べている。
サラス氏は声明で次のように語る。「土壌炭素固定は、最終的に過剰な大気中の二酸化炭素を除去するための世界的に関連する戦略として台頭しつつあります。安易な近道や誤謬、誇大宣伝は土壌炭素の途方もない可能性の邪魔をする可能性があります。しかしFluroSatとDaganの合併により、業界は確信と誠意をもって土壌の健康の最良のデータに取り組み、そこから得られるサイト固有の戦略により、企業が炭素市場で成功するための正確さと透明性を提供することができるでしょう」。
合併の条件は公表されていないが、FluroSatはこの前およそ860万ドル(約9億1000万円)の投資資金と助成金を、MicrosoftのM12ベンチャーファンドのリードにより調達したとCrunchbaseのデータにはある。
MicrosoftのAzure GlobalのチーフサイエンティストであるRanveer Chandra(ランヴィール・チャンドラ)氏は「次の10年間で我々人類は100億人の世界人口を十分養える食料を世界中で生産する必要があり、しかもそれは、土地を保護し気候変動の進展を抑止する方法でなければなりません。Regrowの計算農業は機械学習と科学的モデリングを利用して、土壌炭素の収支計算の精度を上げることができます」と述べている。
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カテゴリー:EnviroTech
タグ:Regrow、農業、二酸化炭素
画像クレジット:Pgiam/Getty Images
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(文:Jonathan Shieber、翻訳:Hiroshi Iwatani)