UberRush、レストラン配達を中止へ(Quartz報道)

Uberは、宅配サービスUberRushでのレストラン配達を中止する計画であることをQuartzが伝えた。代わりにレストランはUberの食品配送サービスUberEatsを使うよう推奨される。

この決定が注目に値するのは、 UberRushがPostmatesDelivery.comなどのオンデマンド配送サービスのライバルとして2015年12月にスタートしたとき、レストランはUberRushの中心となる顧客だったからだ。

事実、Quartzの情報源 ― 2名の元Uber社員 ― は、UberRushの利用はほとんどがレストランの配達だと言っている。UberRushの利用者には、5月8日以降レストランの配達を扱わないことが通知されているが、食料品店や花屋などの小売店舗の配達は継続される。

変更理由の一つは、UberEatsとUberRushが同社の旅客サービスと同じドライバー群に依存していることだ。夕食時など配達業務がピークに達すると、旅客サービスであるUberXの料金高騰を招くこともある。UberEatsとUberRushの扱う対象を整理することで、Uberは旅客サービスに影響を与えることなく配達ドライバーを増員することができる(ドライバーは両方を兼務できるがそれぞれに登録する必要がある。

TechCrunchはUberにコメントを求めている。

[日本語版注:UberRushの料金体系は距離だけで決まるが、UberEatsは配達する商品の価格に応じてUberが手数料を取る]

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Uber、ヨーロッパで既存勢力が地団駄踏む間に加速中

ヨーロッパの多くの国々で、人気の、かつ一部で物議を醸している乗り合いサービスのUberに対する、大規模な抗議行動が起きている中、同社のサービスには著しい関心が寄せられている。ストライキに関する報道を見る限り、Uberは何の罰を受けていない。むしろ、需要は急増し、Uberはロンドン市場で新たにサービスを開始した。

何がそうさせたのか?おそらく、一般的興味(「いったい何が抗議されているんだ?」)と利便性(「タクシー運転手が運転しないなら、Uberを使えばいい」)の組み合わせだ。

アプリストアのランキングツール、AppFiguresがまとめた美しいグラフによると、iOS App Storeで過去数日間Uberが急上昇している。実にテレビ向きだ:私の好みからすると、少々出来すぎなので、App Annieのグラフで、時間毎のランキング変動の詳細を見てみよう。

英国(7日間、1時間毎、以下同じ):スペイン:フランス:イタリア:ドイツ:オランダ:これを見ると、Uberがヨーロッパで間違いなく良い時間を過ごしていることがわかる。反対する既存勢力が団結して戦っている時期と正確に一致している。

消費者は、自らの足で意志を表明している。ストライキに参加したタクシー運転手たちが何を求めていたのかよくわからないが、Uberの成長を助けるためでないことは間違いない。

写真提供:DAN GRECH

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook