SpaceXの宇宙を旅するRoadsterが太陽を一周した

この宇宙のどこかで、SpaceXの宇宙服を着用し、かつてElon Musk(イーロン・マスク)氏が所有していたチェリーレッドの初代Tesla Roadstarを運転する1体のマネキンが、初めての太陽一周を祝福している。「スターマン」とRoadsterというこのバカバカしいコンビは、昨年Falcon Heavyロケットのテスト飛行でケネディ宇宙センターから打ち上げられ、このたび太陽の周回を完了したことが、whereisroadster.comの追跡情報からわかった(via Space.com)。

Roadsterと偽ドライバーは、Falcon Heavy初飛行の搭載貨物としてSpaceXおよびTeslaのCEOであるElon Musk氏によってに選ばれた。最初のテスト飛行に載せられる貨物は燃え尽きて灰になる可能性も十分にあったが、打ち上げは問題なく成功した。ただし、Musk氏自身は失敗の可能性を警告していた

地球の軌道を離れたあと、Roadsterのラジオはデビッド・ボウイの「ライフ・オン・マーズ」のセットをリピート再生し、搭載カメラは内蔵電源を使って中継放送していた(ライブストリームの録画を下で見ることができる)。

Roadsterのメンテナンス情報が気になる人のために書いておくと、走行マイルに応じた保証期間は2万1000倍以上切れており、現在世界一周33.9回分の距離にいる。バッテリー残量不安症の人たちに捧げたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook