Roamerで海外旅行時の通話を安上がりに

一か月前、スペインのバルセロナにいたとき、Roamerのファウンダの一人に会った。この巧妙なSIMハッキングアプリを使うと、世界中で今の自分の電話番号を使えるようになる。同社は12月に30万ユーロを調達し、今はAngel Co-fundとイギリスのエンジェルたちからの100万ユーロのラウンドを完了しようとしている。

Roamerのアプリを使うと、世界のどこからでも、より安く電話ができる。これから海外へ行く、というとき、Roamerに自分の母国での電話番号を教え、そして国際SIMカードを買う。すると、自分の母国番号にかかってきた電話は、今いる国の番号に転送され、母国にいるときと同じように通話できる。通話料金はその国の国内通話の料金となり、途方もないローミング料金を払わずにすむ。

ファウンダのSimon RabinとPetr AntropovとNick Ustinovの三名はいずれもヨーロッパの通信系スタートアップ出身で、Rabinかつて、最初のモバイルチェックアウトアプリTxt2Buyを作ったことがある。Ustinovは、ラトビアの初の大型出口とのちに呼ばれることになるinbox.lvを創業した。

このアイデアは、かなり強力だ。いくつかの巧妙なハックによって、ローミング料金がかからないようにする。外国にいるヨーロッパ人にとって、とくに便利だ。同社は今、合衆国向けのバージョンを開発中で、滞在国のカードを使わずにすむためのSIMも近く発売する。今のところユーザ数は約3000で、これまでに25万分(4000時間あまり)の通話を処理した。

同社の目標は、旅立つ前にSIMカードを送ってくるだけのHolidayPhoneのような企業をディスラプトすることだ。通話がその国のSIMに回されるだけだから、どこにいても家族や恋人などと長電話を楽しめる。

ローミング料金は頭痛のタネだが、このアプリには頭痛があまりない。小さいけどおもしろいスタートアップだし、もちろん、そのアイデアもおもしろい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))