強調スニペットの重要性は日に日に増しています。しかしながら、強調スニペット、リッチスニペット、リッチアンサーなど
様々なコンセプトが入り交じり、どんどん理解が難しくなっているのが現状です。そんな中で、「強調スニペットとは何なのか?」「何が強調スニペットで、
何がそうではないのか?」それを振り返るために有用な記事をご紹介します。
いま一度強調スニペットの全体像を振り返るためにご活用ください!– SEO Japan
*リンク先は全て英語記事です。
オーガニック検索の結果がPPC広告に侵食されるにつれて、ナレッジグラフや、「他の人はこちらも質問」ボックス、強調スニペットはSEO専門家に新しい希望を示している。
それも良い意味でだ。
Googleが強調スニペットを表示する検索結果は、日に日に増えている。そして70%以上は2位から10位の間の検索結果から引用されており、SEO担当者にとって最前線に躍り出てポジション0を達成する良い方法となっている。
さらに良いことに、強調スニペットは1位の検索結果からトラフィックを奪っている(強調スニペットが検索結果に表示されていないとき1位の検索結果は26%のクリック率を誇るが、強調スニペットがある検索結果ではこれが19.6%に下がる。)
もし競合の順位が1位で、あなたのページが5位でくすぶっているのなら、強調スニペットはオーガニック的に競合の一歩先を行く現実的な手段となり得る。
たしかに全体で見れば、強調スニペットは少しだけオーガニック検索結果のクリック数を減らしているかもしれない。しかしこれらはすべてGoogleのゲームで我々はプレイヤーに過ぎないので、全体で失ったものを嘆いてもしょうがない。
強調スニペットとはつまり何か?
強調スニペットの種類について話す前に(それが読みたい、と言う場合はどうぞ下にスクロールしてください)、いくつかの定義について復習しておこう。特殊な検索結果は色々な名前で呼ばれているので、強調スニペットとは何か(そして何でないか)をはっきりさせたいと思う。
1.リッチアンサー(強調スニペットではない)
リッチアンサー、またの名をインスタントアンサー(元クイックアンサー)は、Googleによる簡易的な回答でサイトへのクレジットが無い。
これらは一般的には、地球の大きさ(ネタバレすると、3,959マイル)や、10+2(ネタバレすると、12)などのように、短的な事実の回答だ。
Googleは、これらの事実は公有の情報の一部なので、クレジットを提供する必要はないとしている。
2.ナレッジグラフ(強調スニペットではない)
ナレッジグラフは、しばしばいくつかのソースから引用され、検索結果の右側に美しい大きなボックスの中か、検索結果の上の画像ギャラリーの中(それかカルーセル)に表示される。
概してブランド、人、組織などの検索結果でよく見かけられる。
3.強調スニペット
強調スニペット(時にリッチアンサーやアンサーボックスと呼ばれる)はリッチアンサーやナレッジグラフのように検索結果のトップに位置するが、Googleがオーガニック検索結果の1ページ目のうちのひとつから情報を引っ張ってきて、そのウェブサイトにリンクを通してクレジットを与えるという点に置いて異なる。
これら3つ全てでGoogleは検索者の生活をかんたんにしようとしている。すなわち、追加での検索を強制させwebサイトへクリックさせるのではなく、検索結果の中で検索者の質問に回答している。
4.リッチスニペット(強調スニペットではない)
同じスニペットという語を使ってはいるが、似ているのは名前だけだ。
Schema.orgの構造化スキーマデータを使用しているサイトのマークアップ情報に応じて、リッチスニペットはオーガニック検索結果を充実させ、しばしば検索結果の表示領域を少しだけ拡大する。これらの検索結果は、評価の星や写真、レビューに加えて、製品の入手可能情報、価格情報と一緒に現れる。
強調スニペットの種類
概していうと、強調スニペットは次の3つのうちの1つに該当する。それはパラグラフ(段落)、リスト、テーブルスニペットだ。
これらが検索結果でどのように見え、どのような種類のクエリがそれぞれベストかを見てみよう。
パラグラフ(段落)スニペット
これは私たちに馴染みの深い典型的な強調スニペットだ。検索者の質問に答えるために、Googleが検索ページからテキストを抽出したものだ。
このスニペットがクリックスルーレートを悪化させるのではなく、改善させるようにするためには、質問に対して即座に回答し、検索者の興味をそそり、かつクリックしたくなるような追加の情報を含む必要がある、
FAQページは複数の短い質問に対して一度に答えるのには最適だが、専門的なブログなどはより複雑な質問に適している。
・〇〇する(を入手する)にはどのようにすればよい?
・〇〇はだれ?
・なんで〇〇なの?
・〇〇ってなに?
などのような質問に対してパラグラフスニペットを見るだろう。
番号リストの強調スニペット
この強調スニペットは何かを行う時の手順をリスト化している。例えばレシピなどがそうだ。
下部の例の素晴らしい点は、簡単にステップを踏んで段階的に説明してくれることが理解できるにも関わらず、検索者は付随する写真を見たり、詳細を読んだりするために思わずクリックしてしまうことだ。
・レシピ
・DIYタスク
・どのように〇〇すれば良いか?
・〇〇ってなに?
などに対して、番号リストの強調スニペットを見るだろう。
箇条書きリストの強調スニペット
これはコンテンツマネージャーやSEOの専門家が喜ぶものだ。
ランキング化をしようが、単にリスト化しようが、箇条書きにされた文章はこのタイプの強調スニペットのために作られた。
・良いものの一覧
・ランキング項目
・ランキングではない項目
・特徴的な項目
などに対して、箇条書きリストの強調スニペットを見るだろう
テーブル強調スニペット
テーブルスニペットは、驚くべきことに全スニペットの29%を占めるほど一般的なものだ。
Googleはこの機能を見せびらかすのが本当に好きだ。下記の例にあるように、単に元のデータの形の通り引用するだけでなく、
ユーザーが探している特定の情報を引用し、独自のテーブルを再構築することができる。
実際このウェブサイトは、「2016年と2015年の売り上げ」、「前年比」、そして「各年の市場シェア」でソートすることが可能な上位自動車ブランドのリストである。
しかし私が「2016年の自動車の売り上げ」と調べたために、Googleはテーブルの下部にまでスクロールして私が必要としているものを引用し、
2016年のブランド毎の総売上を示した独自のテーブルを作成した。
上の例はソート可能な動的なテーブルだが、強調スニペットになるためにテーブルを装飾する必要はない。
Googleが下部のスニペットのために引っ張ってきた情報はシンプルで、静的で、ソートができないテーブルだ。
強調スニペットのテーブルは1列以上にもなりえるので、表示する情報が制限されているように感じないでほしい。
実際、テーブル強調スニペットになる事を目的とする際は、サイズが重要になる。
つまりあなたのサイトへのクリックする可能性を増やすためには、テーブルに4行以上持たせるようにした方がよい。
・リスト
・価格
・評価
・データ
などに対して、テーブル強調スニペットを見るだろう
YouTube強調スニペット
強調スニペットを考えるとき、自分のウェブサイトを越えて考えるべきだ。GoogleはこれをYouTubeからも引っ張ってくるので、あなたのビデオが選ばれるように最適化した方が良い。
Googleはビデオ内の特定のクリップを表示したり、
または、ビデオ説明文内のテキストを用いて検索者の質問に回答する。
テーブル強調スニペット(ビデオで説明することが難しい)のクエリ以外で、強調スニペットに利点のあるクエリであれば、このYouTube強調スニペットを見ることができるだろう。
2者1体の強調スニペット
下記の例にあるように、ときにGoogleは検索者の回答に答えるために、複数のサイトから引用することがある。テキストはCosmopolitan Magazineから引用され、画像はToutubeのものが使われている。
強調スニペットになる可能性を向上させるために、有用で説明的な画像をコンテンツ内に含むとよい。
・強調スニペットに利点があり、テーブルで表示されるよりも良い種類のクエリ
であれば、この2者1体の強調スニペットを見るだろう。
どのようにして強調スニペットを勝ち取るか?
これで強調スニペットが何をできるかが分かったところで、どのようにすればこれらになることができるのだろうか?
このトピックに関しては、Search Engine Jornalに貢献している仲間であるアダム・ハインツマンが書いた「9 Tips On How to Rank for Featured Snippets」を含む深く探求された記事がいくつかあるが、いくつかのベストプラクティスを紹介したいと思う。
1.質問に対して注力しつつ、KW調査を実施する
質問は強調スニペットに最高のエサとなりえる。
AhrefsやSEMrushのような有料ツールは、あなたが注力しているキーワードの中でどれが強調スニペットにランクインし、どれがしていないか(競合はしているか)を可視化する。
上位のロングテイルの質問のキーワードを可視化してくれる無料ツールは、GoogleやAnsweThePublic内の「他の人はこちらも質問」のセクションを含んでいる。
2.キーワードに対して注力するコンテンツおよび画像を作成する。
強調スニペットは、数行のテーブルないしはテキスト(正確には54-58英単語)からを表示する傾向がある。
質問に対してひとつかふたつの基礎的な文章で回答し、補助的なコンテンツで深く回答するのが理想だ。
これはHostGatorでの実例だが、ひとつのロングテイルキーワードに集中したブログを書き、
キーワードにあったaltテキストを付随させた画像の作成を行った。
3.Googleが正しいフォーマットで簡単に読めるにする
ステップ1と2は肉とジャガイモだが、塩胡椒を忘れてはならない。
Googleが読みやすいように、ベーシックなHTMLタグを使いページを成形しよう。つまり、<h2><h3>タグは質問や箇条書きのポイントであり、<p>段落はテキスト、<ol>や<ul>そして<il>はリストのアイテムのためにあるということだ。
結論
Googleが賢くなり音声検索を利用する人が増えるにつれ、強調スニペットが表示されるクエリの数は増え続けるだろう。
サイトが大きかろうが小さかろうが、検索ランクが1位だろうが10位だろうが、だれでも強調スニペットになることができる。
だからこそ今日から取りかかろう!
この記事は、Search Engine Journalに掲載された「A Complete List of the Different Types of Featured Snippets」を翻訳した内容です。
今後「あれ?これって強調スニペットだっけ?」「強調スニペットってどういう種類があったけ?」となった際は、ぜひこの記事で書かれていた内容に立ち返っていただければ幸いです。
— SEO Japan