“3Dプリント屋さん”のShapewaysは、2012年に名を上げた。つまり昨年はLux Capitalが率いるラウンドによりシリーズBで620万ドルを獲得し、ニューヨーク市に隣接するロングアイランド市に本格的な工場を建てた。そして今同社は、デザインや実際のプリントに伴う面倒な細部を、より容易にすることを目指している。
まず、デベロッパたちの心をかき立てて多様なデザインアプリケーションを作ってもらいたい。そしてそれらを、Shapewaysのプリントサービスや販売発送サービスにつなげたい。そのために同社は今日(米国時間3/7)、3Dプリントに関心があるデベロッパのためのポータルとRESTによるAPIをローンチした。
Shapewaysは要するに、3Dプリント工房と消費者向けのマーケットプレースを合わせたような会社だ。自分で3Dプリントできない/したくないアーチストやデザイナーは、自分の作品の設計ファイルをShapewaysにアップロードしてプリントしてもらい、それを送ってもらって楽しむ。しかし、自分の作品を売りたいと思っている人はShapewaysの上にオンラインショップを作って、そこにいろんな作品を並べ、売れるのを待つ。
APIは最近アップデートしたShapewaysのサービスに対応していて、設計をアップロードするときにもっと細かい指定ができるし、また素材や仕上げの指定に対する料金がリアルタイムで分かる。しかしAPIリリースの主な目的は、言うまでもなく、創造の手段としてのアプリケーションを作ってもらうことだ。
“今ではアプリケーションはShapewaysの主役の一つ”、と同社のElisa Richardsonは言う。したがって今後は、アプリケーションの見せ方を工夫していく、と。
APIの正式公開は今朝だったが、これまでShapewaysは数名のデベロッパに協力してもらって非公開ベータをやっていた。そこから生まれたアプリケーションが、なかなかにくい。たとえばMixeeMeと名付けたアプリケーションは、ユーザがMii的なアバターをデザインして、それをShapewaysでプリントしてもらえる。そしてTinkerCadというアプリケーションは、ブラウザ内で使う3Dオブジェクトのデザインツールで、完成したデザインのプリントを発注することもAPIを呼び出して行う。
APIとそれを利用したいろんなアプリケーションの魅力で、Shapewaysは3Dプリントを世の中のメジャーに押し上げたいと願っている。そのためには、消費者から見たShapewaysの顔を、良くしなければならない。そのため今は、マーケットプレースと製造プラットホームの化粧直しに専念している。また外見の美化と並行して、売り手に対する待遇だが、それはShapewaysでは前から良かったということだ。
Shapewaysのブログには、今その上に約8000のショップがあり、彼らは昨年50万ドル近い利益を稼いだ、と書かれている。CEOのPeter Weijmarshausenが最近Forbes誌に語っているところによると、来年はShapewaysの上に初の百万長者が現れるだろう、という。とはいえ、Shapewaysにも競合他社はいる。Cubifyは3Dプリンタを売ると同時にそれらのユーザの作品も売っている。またAzavyなども、3Dプリントを今後の新たな商材にしようとしている。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))