Lenovo(レノボ)は高価なオンライン会議用デバイスのThinkSmart Hubを販売している。同時にはるかに安価なスマートディスプレイも販売している。来週のCESでは、これら2つの異なる製品ラインの流れを横断するプロダクトとしてThinkSmart Viewが発表される予定だ。このデバイスは、基本的にはGoogleアシスタントスタイルのスマートディスプレイかつ、オフィス環境向けに再設計されたものだ。
しかし、このシステムはGoogle(グーグル)のホームAIを中心としたものではなく、基本的にMicrosoft Teamsで動作する。これは他のエンタープライズ向けソリューションの数分の1のコストで、オフィスでの専用音声/ビデオ会議デバイスを提供するものだ。価格は349ドル(約3万8000円)、オープンオフィス向けのBluetoothヘッドフォンが付属するモデルは449ドル(約4万9000円)から。なお、昨年登場したThinkSmart Hub 500の価格は1800ドル(約19万円)だ。
ThinkSmart Viewは、小規模な会議室や予算に余裕のある中小企業に最適だ。個人のデスク上やリモートワーカーが使うこともできるが、個人のPCにMicrosoft Teamsをインストールする代わりに(Teamsが組み込まれた)ThinkSmart Viewの購入を正当化するため、このデバイスを頻繁に使うようになるだろう。メーカーがキッチンや寝室以外でのスマートディスプレイの用途を模索していることを考えると、これは同分野における興味深い取り組みといえる。
製品のメリットとしては、Teamsを使ってすぐにミーティングができる点や、プライバシー保護のための物理的なシャッターを備えている点だ。もちろんレノボは、オフィス向けGoogle HangoutsでもThinkSmart Viewと同様のことを実現できるだろう。とはいえ今回の製品が、Microsoft(マイクロソフト)やグーグルのスマートホワイトボードに法外な値段を払う理由をなくしたことは明らかだ。ThinkSmart Viewは今月発表される。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)