Snapchat、写真を「フォトショップ」するマジック消しゴムを公開

こんどはSnapchatがInstagramを真似する番だ。しかも一歩先を行っている。今日(米国時間5/9)Snapchatは、一連のクリエイティブ・ツールを公開した。その中にはInstagramを真似た機能もあり、例えば写真の表示時間の10秒の制限をなくし、ただし一度閉じると削除されるオプションが加わった。しかし、Snapchatが新たに追加した写真から現実世界の物体を消し去る機能は、ビジュアルコミュニケーションの先端を行くものだ。

クリエイティブ機能が増えたことを受け、Snapchatはツール類を画面右側に並べて使いやすくした。

新しいクリエイティブ機能の概要は以下の通り。

時間制限なしオプション ―― Snapchatのフォトタイマーで無限アイコンを選ぶと、友達は好きなだけ写真を見ていることができる。写真を閉じればやはり消滅する。これは、住所などの重要な情報を写真で送るときに便利だ。すでにInstagramは、ストーリーズとダイレクトメッセージで無制限閲覧機能を提供している。

ビデオのループ再生 ―― 編集画面右側のループアイコンをタップすると、ビデオを無限にループさせられる。短いビデオや特別に注目させたい瞬間を送るのに最適だ。SnapはこのGIFスタイルの機能でInstagramのBoomerangに対抗する。

絵文字ブラシ ―― お絵かきのブラシに絵文字を使えるようになった。ペン先の代わりに絵文字の軌跡を描くことができる。これで一文字ずつ貼り付ける手間が省ける。Instagramも似たような機能をクリスマスのキャンディケーンで試したことがあるが、現在は通常のマーカーや蛍光ペンなどだけが使える。

マジック消しゴム ―― 写真に写っている物体を消したり、抜けている部分を埋めて目立たなくすることができるようになった。マジック消しゴムアイコンを選んで消したい部分をなぞると、Snapchatが自動的に「フォトショップ」してくれる。

さて次なる興味は、はたしていつInstagramが自前のマジック消しゴムと絵文字ブラシを出してくるかだ。

TechCrunchがまとめた最新調査によると、Instagramストーリーズが出た後もSnapchatユーザーは忠誠心を示している。しかし、今後もInstagramがSnapchatの看板機能を真似し続けて世界中の既存ユーザーに提供していくことができれば、Snapの成長は阻害されるかもしれない。Snapは、ユーザー基盤はさほど大きくないが、クールなクリエイティブツールを最初に利用できるサービスとして、新規ユーザーを引き付けるためにはイノベーションを起こし続ける必要がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook