ドイツのボッシュがISSロボット宇宙飛行士の「耳」を開発、機械的異常を事前に察知

Bosch(ボッシュ)は、新しいAIベースのセンサーシステムを国際宇宙ステーション(ISS)に送り込む。宇宙飛行士や地上クルーがISSの運行状況をモニターする方法を大きく変える可能性のあるシステムだ。

「SoundSee」(サウンドシー)と呼ばれるモジュールはランチボックくらいの大きさで、Northrop Grumman(ノースロップ・グラマン)の来たるべき補給ミッションCRS-12でISSに向かう。現在11月2日に打ち上げが予定されている。

SoundSeeモジュールは、複数のマイクロフォンと機械学習を使って、宇宙ステーションで検出した音を分析する。これをISSの健康状態の基準値として、その後の音声データと比較し、問題を示唆する変化を読み取って機械的問題をいち早く察知する。

SoundSeeは、今年6月にISSに乗り込んだサイコロ型空中浮遊ロボット飛行士、Astrobee(アストロビー)に乗って移動する。船内をさまようAstrobeeの動きはBoschのSoundSee技術にとって最適だ。BoschはAstroboticとNASAとの共同で自動センシング技術を開発した。最終的にはISS内でシステムがどのように動作しているかの情報を提供し、メンテナンスや修理が必要なシステムの異常を、理想的には問題が起きる前に発見する。

2019年7月に行われたAstrobee初の無人浮遊

Astrobeeと一緒に働く他のシステムと同じく、SoundSeeの究極の目標はISSのクルーが現在手動で行わなければならない作業を自動化することだ。すでにSoundSeeは、地球上でISS内の状況を再現したシミュレーション環境で地上テストを行っている。しかし、宇宙に飛び立ってからが、シナリオ通りに進むかどうかの真のテストになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook