デベロッパーがアプリケーションを作ったあとの最難関は、その努力に見合う十分なオーディエンスを惹きつけるだけでなく、彼らがそのアプリケーションをたいへん気に入って、定着し再帰してくれることだ。今日(米国時間12/1)Amazonが発表したAmazon Pinpointというツールは、デベロッパーが正確に的(まと)を狙ったプッシュ通知を送ることによって、オーディエンスをデベロッパーとそのアプリケーションに繋ぎとめようとする。
AmazonのCTO Werner Vogelsは、ラスベガスで行われたデベロッパーカンファレンスre:Inentのステージで、これらのプッシュ通知を作って送るにあたっては、デベロッパー側の細心の注意が必要だ、と強調した。“ピンポイント”という名前が示しているように、それは特定のグループに正確に目標を定める。そのグループは、これらの通知を受け取るにふさわしい資質や知識や立場を持つ、ベストのグループでなければならない。
たとえばゲームのデベロッパーは、そのゲームを最近使っていないユーザーに、今度新しいレベルができたことを通知できるだろう。
通知を、その通知に前向きの関心を持つであろう正しいターゲットグループに送れるために、Amazon Pinpointは、デベロッパーによるモバイルの顧客たちの分析を助ける。彼らのビヘイビアを理解し、選んだグループがメッセージのターゲットとして適正な人びとである可能性を高める。
些細なことかもしれないが、AppleのiOS App Storeだけでも200万以上ものアプリがある時代だから、アプリを作っただけでは前進できない。何らかの方法で、人びとにアプリを使ってもらうことができたなら、その次は、正しくターゲットされたメッセージで再帰率を高めるべきだ。それをやるのが、Amazon Pinpointの仕事だ。
それはデベロッパーに、ノイズを振り分けて、特定の嗜好を持つエンドユーザーに直接コミュニケーションするためのツールを与える。また、その効果を測ることもできる。