Google(グーグル)は2015年に機械学習フレームワークのTensorFlowをオープンソース化し、瞬く間に同種のプラットフォームの中で最も人気のあるフレームワークの機械学習フレームワークつとなった。しかしTensorFlowを使用したい企業は、サードパーティと協力するか自社で行う必要があった。これらの企業を支援し、もうかる市場の一部を獲得するために、Googleは実践的なエンタープライズグレードのサポートとGoogle Cloud上で最適化されたマネージドサービスを含むTensorFlow Enterpriseをローンチした。
TensorFlow Enterpriseの最も重要な特徴の1つは、長期的なサポートを提供することだ。フレームワークの一部のバージョンでは、Googleは最大3年間のパッチを提供する。これは追加コストのようにみえるが、GoogleはAIモデルを構築している企業に対して、Google CloudとTensorFlowチームによるエンジニアリング支援も提供する予定だ。
もちろんこれらは、すべてGoogleのクラウドサービスと深く統合されている。「GoogleはTensorFlowを開発しオープンソース化しているため、Google CloudはTensorFlowチームからの直接のサポートや洞察を提供できるユニークな立場にある」と同社は今日の発表で述べている。「AI(人工知能)と機械学習における深い専門知識と組み合わせることで、TensorFlow EnterpriseはTensorFlowを動作させる最良の方法になる」。
GoogleはまたTensorFlowを導入しやすくするために、Deep Learning VMとDeep Learning Containerを用意し、エンタープライズ版のNvidia GPUとGoogleのCloud TPUを最適化した。
今日のローンチはGoogle Cloudが企業に焦点を当てている別のケースで、GoogleがThomas Kurian(トーマス・キュリアン)氏をクラウド事業の運営に雇ったことでその動きは加速した。何年にもわたって企業をほとんど無視してきた同社は現在、企業が何に苦労しているのか自社製品をどのように企業に適応させられるのかを明確に検討している。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)