「マンダロリアン」シーズン2撮影用のリアル空間を創り出す巨大な高解像度LEDディスプレイをILMが公開

2020年の「The Mandalorian(マンダロリアン)」シーズン1は、すばらしいテレビドラマであっただけでなく、映画およびテレビ制作のまったく新しいパラダイムの成果でもあった。ILMが「マンダロリアン」シーズン1の撮影に使用した巨大なLEDウォールStagecraft(ステージクラフト)は、その後、サイズが大きくなり、アップデートされ、より良く、より早く、より簡単に使えるようになった。

メイキング動画では、ILMの監督やその他のスタッフが、それによって何もかもが楽になったと語り、バージョン2.0の改良点を数え上げている。

Stagecraftで最も目につくのは、その「大きさ」だ。それは2階建ての高さの壁と天上を構成する高解像度LEDディスプレイだ。それに囲まれた中に実際のセットが組まれるのだが、そこに生み出される大きな空間は実にリアルだ。正しい方法で撮影を行えば、その仮想背景と本物の景色との見分けはつかなくなる。

とにかく巨大なため、ロケと精密なセットをかけ合わせた撮影が可能になる(しかも天候や移動スケジュールを気にせずに済む)のだが、何よりも数十年間、役者がその前に立たされ続けてきた音響スタジオや移動式のグリーンバックよりもずっと優雅だ。それだけではない。制作上の性質が異なる数多くの作業工程を、1本にまとめてくれる。

「みんなが同じページに立てるようになったことが、このシステムのすばらしいところです」と、ILMで「マンダロリアン」のエピソードを(それに映画も)数多く制作した監督Robert Rodriguez(ロバート・ロドリゲス)氏は話す。「それは役者をインスパイヤーし、制作スタッフをインスパイヤーし、さらに今何を撮っているのかが、わかるようになりました。まあ、ついにライトを点けて絵を描けるようになったという感じです」。

Stagecraftは大成功という以外にないように思われるが、それでもまだまだ開発の途上にある。エンド・ツー・エンドのシステムとして、それには何十ものレンダラー、カラーコレクション・システム、カメラ、プリプロダクションおよびポストプロダクション用ソフトウェア、そしてもちろんLEDウォールそのものが必要となり、それらは常に進化している。

画像クレジット:ILM

「シーズン2までに、ILMはこの技術とこのハードウェアの機能のための専用ソフトウェアをいくつも開発しました」と、同番組のエグゼクティブプロデューサーであり、映画制作用新技術の不屈の後援者であるJon Favreau(ジョン・ファヴロー)氏はいう。

制作チームからは、具体的な要望が数多く寄せられていた。加えて通常のバグ修正と性能向上の作業が、ワークフォローの改善につながっていった。さらに、ディスプレイのサイズも大きくなり、画質も向上した。

「より効率的なワークフロー作りにも力を入れるよう促されました。プリプロダクション、ポストプロダクション、メインの制作を1本のパイプラインにつなげたのです」とファブロー氏は話す。通常のロケやグリーンバック技術よりも自然で美しい上に、1日に消化できる台本のページ数が30〜50パーセント多くなった。これはどのプロデューサーに聞いても、信じられないと驚くだだろう。

ILM、Disney(ディズニー)、Unreal(アンリアル)その他の企業が力を合わせて実現したこの技術とパイプラインの改良の様子は、さらに深く追いかけていく。それまでは、下のメイキング動画を楽しんでいただきたい。

 

カテゴリー:ハードウェア
タグ:ILMThe Mandalorianディスプレイ映画Disney+

画像クレジット:ILM

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(文:Devin Coldewey、翻訳:金井哲夫)

いま「Baby Yoda」でググるとARの彼がリビングにやってくる

Google(グーグル)は最近、小さな楽しい拡張現実でイースターエッグしまくっている。10月には(未訳記事)、いろんな検索キーワードでハロウィンをテーマに、おばけやかぼちゃ、踊るがいこつなどをARで提供していた。

そしてまた新しいARが登場した。米国時間12月18日は「The Mandalorian(マンダロリアン)」シリーズ2の最終話に合わせて、いまや「Baby Yoda(ベビーヨーダ)」という名前のほうが有名な「The Child(ザ・チャイルド)」があなたのリビングにやってくる。

正しくキーワードで検索すれば、誰でもこのAR機能を楽しむことができる。

  1. iOSやAndroidデバイスのブラウザーでGoogle.comを開く。
  2. 「The Child」や「Baby Yoda」、またはThe Childの本当の名前で検索する。
  3. 「3D表示」のボタンが出るまで下へスクロールする。ボタンをタップする(デバイスによっては、Googleの検索アプリをインストールする必要があるかもしれない。Pixelでは何もせず動いた)。
  4. カメラが起動するのを待ち、指示に従ってカメラを動かす。カメラが床の位置を計算し、そこに彼が現れる。ボリュームを最大にするのを忘れないように。

私はこの方法で表示させることができたが、デバイスによって出来の良し悪しがあるようだ。Pixelでは、速くて完璧だったが、iPhoneは照明がおかしい。

またカメラボタンがあり、写真やビデオが撮れる。また、彼をドラッグして好きな場所に移動させるすることもできる。ではでは、楽しんでください。

カテゴリー:VR / AR / MR
タグ:GoogleSTAR WARSThe Mandalorian

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa