THE SEEDが上場企業経営経験者が「インターン」のメンターとして参画するプログラムをClubhouseで開始

THE SEEDが上場企業経営経験者が「インターン」メンターとして参画するプログラムをClubhouseで開始

「若い才能が活躍する入り口となる」ことを目指すシードVCの「THE SEED」は2月18日、上場企業経営の実績を持つエグゼクティブが「インターン」のメンターとして参画するプログラム「#THESEEDハウス」を開始したと発表した。Clubhouseにおいて、毎週月・水・金11時から30分間開催している。

THE SEEDは、次世代を担う才能が集う場をオンラインで設けるために、「#THESEEDハウス」を開始したという。オープンなチャネルとして開催し、質問や話が気軽にできる場としていくそうだ。

#THESEEDハウスには、上場企業の経営実績や士業としての実績を持つ方が「インターン」のメンターとして参画。フラッと立ち寄って、「VCやエンジェル投資家との投資面談」「同世代起業家との接点」「創業者探し」「メンター発見」などが起こる機会を提供していくとしている。

THE SEEDが上場企業経営経験者が「インターン」メンターとして参画するプログラムをClubhouseで開始

  • 須田仁之氏(弁護士ドットコム、グッドパッチ監査役。毎回参加予定)
  • 中林紀彦氏(ヤマトホールディングス執行役員)
  • 西尾公伸氏(第二東京弁護士会)
  • 原田明典氏(DeNA 常務執行役員)

THE SEEDは、廣澤太紀氏が前職East Venturesから独立し、シードラウンド向けとして2018年に立ち上げたファンド。若い才能が活躍する入り口となり、大きな挑戦の後押しをするとしている。1000万円前後の出資を行い、その後シリーズAで資金調達を達成するための支援として、同世代起業家のネットワーク提供や、ベンチャーキャピタル・エンジェル投資家の紹介などを行っている。

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カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:Clubhouse(製品・サービス)THE SEEDVC / ベンチャーキャピタル(用語)日本(国・地域)

THE SEEDが京都にインキュベーション施設開設、「関西の若い才能」の活躍サポートへ

シードVCのTHE SEEDは11月25日、京都のスタートアップや最新テクノロジーに関心のある人材に対して作業場所や最新VRデバイスなどを無料で提供するインキュベーション施設「SEEDKYOTO」を開設したことを明らかにした。

SEEDKYOTOは関西の若手起業家および起業家予備軍のチャレンジを後押しすることを目的として立ち上げられたスペースだ。主に学生を対象に無料で使えるインキュベーションオフィスを提供するほか、アクセラレータプログラムを通じて先輩経営者と交流できる場やVCなどによるメンタリングの機会なども設けていくという。

背景にあるのは「関西では投資家や先輩起業家に気軽に会うことが難しい」という課題感だ。

THE SEEDのジェネラルパートナーである廣澤太紀氏によると、ここ1〜2年の間だけでも関西圏におけるスタートアップ支援の総量自体は増えてきているそう。複数のアクセラレータプログラムやピッチコンテンツが開催されていたり、京都リサーチパークを始めとした支援施設が充実してきていたり。「肌感としては2010〜2013年くらいの東京のように、いろいろなスタートアップ活動が盛り上がり始めている」という。

一方で東京と比べて圧倒的に不足しているというのが「初期の段階からリスクを取って挑戦を後押しするVCや個人投資家の数」だ。

「関西にはプロダクトがないような状況でもスピーディーに出資の判断ができるエンジェルや独立系のシードVCがまだ少ない。同じ金額を調達するにしても東京の方が選択肢が豊富で、投資家も出資慣れしているので話がスムーズに進む。また出資後も投資家経由で起業家のコミュニティや集まりに呼んでもらえたり、人を紹介してもらうことも多いが、関西だと『ランチがてら先輩経営者に相談に乗ってもらう』といったことも簡単ではない」(廣澤氏)

廣澤氏はもともと関西学院大学の出身。昨年8月にTHE SEEDを立ち上げる以前から関西の学生がスタートアップや起業に触れるきっかけとなるコミュニティを運営してきた。現在もメインの拠点は東京になるものの、大阪や京都にてミートアップの開催や創業投資を継続的に行っている。

これまでに出資した十数社の中には関西出身者が立ち上げた企業など関西に関わりがあるところも多いが、関西に拠点を置く企業はまだ少ないそう。京都拠点の開設を機にTHE SEEDとして関西圏のスタートアップ投資を強化していくのはもちろん、同じような志を持つ同世代の起業家と交流できる場や、東京のVCや経営者などメンターとなる人物を出会える環境も整えていきたいという。

SEEDKYOTOの協賛企業。VCの代表・スタートアップの経営者によるメンタリングに加えて「PRTIMESの利用クーポン」や「Progateの有料プランを1年間無償提供」といった特典もあるそうだ

「若い才能は東京だけでなく関西にもたくさんいる。実際大学生の人口分布を見ても東京の約25%に対して関西(※大阪、京都、兵庫)は約18%と大きな差はなく、もっと関西からも活躍する若い起業家を増やしていける可能性はあると考えている。自分が関西の若い起業家と東京のVCや先輩起業家をつなぐハブとして多少なりとも機能する手応えも掴めてきたので、SEEDKYOTOを通じて大きな挑戦を後押ししていきたい」(廣澤氏)