このほど1200万ドルを調達した自動化ネットワークモニタリングのJASKが、今日(米国時間6/27)ついにステルス状態に終止符をうつ。
JASKが、機械学習を利用する同社のネットワークモニタリング自動化サービスに、スタートアップとしての将来性あり、と見るのは、企業のネットワークのセキュリティを担当するエキスパートが慢性的に足りないからだ。したがって企業がセキュリティの侵犯に遭遇しても、すぐにそのことが分かって対策をとれる人が十分にいない。
危機を自覚している企業と、自覚していない企業のうち、前者はJASKのような自動化サービスに頼ろうとする。そのサービスはネットワークをモニタし、会社が直面しているさまざまな脅威を見つけ、それらの対応プライオリティをCIOと彼/彼女のチームに告げる。
JASKを創ったGreg Martinはネットワークセキュリティのベテランで、同じくネットワークモニタリングのThreatStream(今のAnomali)を過去に創業した。
JASKの最新の資金調達ラウンドは、Dell Technologies CapitalとTenEleven Venturesが仕切り、これまでの投資家Battery VenturesとVertical Venture Partnersが参加した。
これに伴いDell Technologies CapitalのマネージングディレクターDeepak Jeevankumarと、TenEleven VenturesのマネージングパートナーMark HatfieldがJASKの取締役会に席を持つ。
同社によると、資金はデータサイエンティストの増員、製品開発のスピードアップ、そして機械学習の応用研究に充てられる。
“AIと機械学習がなければ、サイバーセキュリティは依然として解決の困難な問題だっただろう”、とJeevankumarは述べている。