TokBoxのWebRTCプラットホームOpenTokがネイティブAndroidアプリをサポート

TokBoxの今日(米国時間11/19)の発表によると、同社のWebRTCプラットホームOpenTokが拡張され、ネイティブのAndroidアプリの構築もサポートすることになった。これによりデベロッパは、彼らのネイティブのAndroidアプリにOpenTokを使ってリアルタイムビデオとオーディオによるチャットを含めることができる。同社の発表によるとデベロッパは、このプラットホームを使ってビデオをアーカイブしたり、アプリケーションの中でそれらを再生したりも、できるようになる。

同社によるとこれらの機能は、同社のデベロッパコミュニティからの要望がもっとも熱烈だったツールに属する。TokBoxが同社のAndroid SDKの初期のバージョンをローンチしたのは、今からちょうど1年前だが、それにはWebRTCは使われていなかった。

アーカイビング機能により、会話を単一のH.264/AAC MP4ファイルに保存でき、それをデベロッパはダウンロードして、任意のプレーヤーによりストリーミングできる。

TokBoxはこのほか、OpenTokプラットホームに品質向上機能を2つ加える。今回のリリースでは、デベロッパはビデオストリームのフレームレートをリアルタイムで設定できるようになり、帯域リソースの管理を充実させる。それは、WebRTC自身にはない機能だ。さらにもう一つ、TokBoxはTCPのサポートにTURNを加え、これまでファイヤウォールのために動けなかったWebRTCアプリケーションが動けるようにする。

今週行われるWebRTC ExpoとWebRTC Conferenceで、この新しい技術(WebRTC)に関する詳しい話が、いろいろと聞けるだろう。たとえばWeemoは今朝、WebRTCによるビデオチャットの、ネイティブのiOS/Androidアプリサポートを発表した。ただし技術的には似ていても、WeemoのビジネスモデルはTokBoxとは違って、デベロッパではなくソフトウェアのベンダが顧客だが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


トラフィックの真ん中にクラウドを置いてWebRTCの制約を克服–TokBoxが複数者ビデオチャットを可能に

TelefonicaのTokBoxが今日(米国時間4/25)、WebRTCを使うOpenTokサービスの重要なアップグレードを発表した。新たに作られたメディア分散フレームワークMantisにより、ビデオの分散に関するWebRTCの制約を克服するのだ。つまり、WebRTCはピアツーピアの通信形式だが、しかしそのために、そのままではビデオチャットなどは二者間でしかできない。そこで、クラウドインフラであるMantisが仲立ちをすることによって、三者以上の複数者間のビデオチャットが可能になる。しかも、単純なピアツーピアだけでむりやりマルチ(複数者間自由通信)をやる場合のように大量の帯域を使うこともなく、複雑なメッシュ的アーキテクチャも要らない。

TokBoxのCEO Ian Smallによると、この技術で将来はビデオストリームをユーザの帯域条件やデベロッパのニーズに合わせて最適に構成できるようになる。“Mantisによってわれわれは、WebRTCのインフラに頭脳を持たせたのだ。将来は、今のようにトラフィックをルーティングするのではなく、トラフィックを構成できるようになる”。

Mantisの今の機能の中でもとくにクールなのは、SIPの相互運用性だ。デベロッパがWebRTCアプリを書くと、ユーザはそれを標準の電話回線から呼べる。だからWebRTCのビデオチャットをマルチでやる場合も、参加者の一部が通常の電話回線から参加できる。

今現在のOpenTokのマルチチャットは最大10名までだが、ウェビナーのように一人だけがしゃべりっぱなしというタイプでは、100名以上でも対応できる。Mantisのベータテストは、LiveNinjaRoll20の協力により行われた。

しかしWebRTCの部分は抽象化/ブラックボックス化されているので、デベロッパがそれに関してとくに何かをする必要はない。デベロッパは、必要なトポロジー(P2Pか、マルチパーティーかなど)作って、通信を開始するだけだ。あとは、いっさいをクラウドが引き受ける、とSmallは言う。クラウドに一元化されていると、今後の新機能の導入/展開もやりやすい。

WebRTCはまだ成熟途上の技術だが、Smallはそのことを認めつつ、たとえば今後Firefoxの安定版がそれをサポートするようになれば本格的な普及段階に入るだろう、と言う。今はまだ、少数のデベロッパたちによる実験段階に過ぎず、アーリーアドプター(新し物好きの先進ユーザ)たちすらいない、と。

TokBoxのWebRTCが使えるのは、目下、ChromeとデスクトップのFirefoxだけだ。Chrome FrameからならInternet Explorerも使える。モバイルでは、Android上のChromeと、OpenTok SDKによるiOSネイティブアプリで使える。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


TokBoxのWebRTCによるビデオチャットがFirefoxのNightlyとAuroraに対応

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スペインのTelefónicaが2012年に買収したTokBoxは、ビデオチャットサービスの中では早くからWebRTC(Web Real-Time Communication API)を採用した企業の一つだが、今WebRTCは、プラグインが要らずブラウザ本体の中でビデオやオーディオのリアルタイム通信ができる技術として、標準規格の整備が急がれている。TokBoxは、今年初めにChromeで使えるようになったのに続き、今日(米国時間2/25)はMozillaのFirefoxにも対応した。ただしFirefoxの最終安定バージョンではなく、先進機能をテストしているバージョンであるAuroraとNightlyにおいてだ。そこでFirefoxのデベロッパたちはTokBoxのWebRTCバージョンであるOpenTokプラットホームを利用して、自分のアプリにビデオ通信機能、たとえばビデオチャットなどを実装できることになった。そのチャットは今や、iOSとChromeとFirefoxのユーザ間で可能だ。

WebRTCがFirefoxの先行リリースバージョンに載ったということは、安定リリースバージョンではバージョン21か22あたりでWebRTCがサポートされるのかもしれない(今はバージョン19)。

tokbox screenshot

TokBoxのCEO Ian Smallの話では、同社がMozillaとの共同作業を開始したのは昨年の11月ごろだ。彼のチームはMozillaによるWebRTCの実装に初期段階からアクセスできることになり、実装の安定化に向けてのMozillaの努力につきあってきた。TokBoxのOpenTokプラットホームは、デベロッパがWebRTCのブラウザごとの実装の違いを気にする必要がなく、またビデオを大量のビューワにブロードキャストしたり、ビデオを録画するなど、ふつうのブラウザネイティブのWebRTCアプリケーションにはないようなサービスも提供している。OpenTokは、同社(TokBox)によれば、7万あまりの企業や団体が使っており、その中にはMajor League Baseball、Ford、Bridgestone、それにリモートプレゼンスを提供するスタートアップDouble Roboticsなどがいる。

Smallによると、“Firefox 21(近未来)とChrome 25(現在)の間で、安定的な相互運用性が得られるようになるだろう”、という。彼によると、WebRTC自身がまだ幼児期であり、ブラウザ内のネイティブバージョンを使って2人の人間のチャットは可能でも、グループチャットや録画は多くの実装がサポートしていない。またWebRTCの標準規格も、それらの機能ははサポートしていない。またTokBoxにおけるSmall自身のWebRTC体験に基づくと、その仕様はGoogleのVP8形式以外のビデオコーデックにも対応すべきだ。そしてまた、アプリケーションがユーザにより多くの帯域を許容できるために、帯域の割り当てをWebRTCの標準規格に(標準機能として)盛り込むべきだ、と彼は語った。

このように、課題や問題はいろいろあるけど、Small曰く、今年の後半はWebRTCがデベロッパ界隈で本格普及期に入る。今やモバイルでもデスクトップでも、主なブラウザがすべて、WebRTCをサポートしているのだから。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))