“歩きデスク”の生産性向上効果を研究が実証

【抄訳】

人類はデスクワークにゆっくりと殺されつつある。でも、早く死んじまった方がましかもしれない。われわれオフィスに詰め込まれたイモたちは、関節痛慢性疲労や疾病に苦しめられながら一生を送る。デスクワーク病という現代病と戦うためにぼくは、トレッドミルデスクを使って、運動をしながら仕事をしている。でもトレッドミルデスク(左図)は高い。Amazonで買うと、1400ドルぐらいする。

しかし、最近の研究によると、たしかにトレッドミルデスクは職場の生産性向上に大きく貢献するので、会社が経費で購入して全社員に与えてもよいほどの、価値があるのだそうだ。

研究者たちはある金融企業で、コントロールの行き届いた実験を1年間行った。そして管理者の評価によると、社員の生産性は平均で10%向上し、一日のエネルギー消費量が70カロリー増加した。この結果を裏付ける過去の研究結果として、歩行を伴う作業環境で仕事をすると医師による病名病状の診断の精度が10%上がる(平均88%からほぼ完璧の99%に向上)というデータもある。

“前から仕事場でルームランナーを使うことの有効性は仮説として言われていたが、実際に体の動きの改善と仕事のパフォーマンスの両方に大きな効果があるようだ”、と研究者たちは結論している。“企業は坐業社員にトレッドミル作業台(デスクなど)を提供することを検討すべき、と思われる”。

【中略】

なお、ぼくの場合はトレッドミルデスクを一日に約5時間使用し、あとの時間はほかの人が使っている。企業が費用対効果を計算するとき、このような共用のケースでは一人当たりの機器単価が安くなることに、留意すべきだ。また、効果という点では、活気のある職場の方が、そうでない職場よりも効果が高いと思われる。

そして、健康や仕事の効率に影響するのは長時間の坐業であり、単純な運動不足ではないので、会社がジムの会費を補助するぐらいでは、オフィスワーカーの心臓病を防ぐことはできない。トレッドミルデスクの効果には、生産性向上プラス、医療費軽減もあることを、お忘れなく。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))