見逃し番組配信アプリ「TVer」のテレビ版が登場、ソニーのブラビアやFire TVで視聴できる

民放公式テレビポータルの「TVer」(ティーバー)は4月8日、「TVerテレビアプリ」を4月15日に公開することを発表した。これにより、家庭用テレビで民放各局のドラマやバラエティーといった番組を好きな日時に楽しめるようになる。アプリは無料でダウンロードでき、利用料もかからない。

対応するのはAndroid TVとFire TVで、Apple TVには非対応。具体的な対応機種は、2015年以降に発売されたAndroid TV機能を搭載するソニーのブラビアとAmazon Fire TVシリーズとなる。

「TVer」は、在京民放5社の日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビが共同運営するテレビ番組のネット配信アプリ、現在は在阪民放5社の毎日放送、朝日放送テレビ、テレビ大阪、関西テレビ、読売テレビを含めた10社が参加しており、約200番組を広告付きで無償配信している。

日本のテレビ局は欧米に比べるとネット配信においては後手に回っており、これまで視聴者が見たいときに見られるという環境をあまり整えてこなかった。ネット前提の時代にもかかわらず、注目スポーツの中継をライブ放映せずに、ゴールデンタイムに録画放映するという暴挙に出る局もある。

これまでTVerは、スマートフォンやタブレット端末では専用アプリ(iOSAndroid)で、PCではウェブサイト経由で視聴できたが、今回のAndroid TVやFire TVへの対応で、リビングにいながら家族や友人と見逃したテレビ番組を好きな時間に視聴する環境が整ったことは一歩前進だ。

Apple TV+

残念なのはApple TVのtvOS用アプリが配布されない点。アップルは、今秋に日本を含む世界各国で「Apple TV+」アプリの配布を予定しているので、ぜひともTVerのtvOS版の配布、もしくはApple TV+アプリ内のサービスとして対応してほしいところだ。ちなみに、TverだけでなくApple TV+アプリの対応機種に入っているFire TVは、国内で今後さらに存在感が高まるだろう。