ブランドやウェブサイトのパブリッシャーは何をツイートすべきかについて正確なヒントを得られるようになる。今日(米国時間1/23)、TwitterはTwitter Cardsアナリティクスを発表した。このダッシュボードはTwitterカードを通じたページ表示、URL、クリック、アプリのインストール、パブリッシャーに対するフォロー、ツイートに対するリツイート、他のユーザーによるメンションなどの回数をモニタできる。
このサービスを利用することによってパブリッシャーはコンテンツを改善し、ユーザーの間での人気を高め、最終的には収益性も改善できるだろう。
Twitterは昨年6月に初歩的なアナリティクス・ツールを全ユーザーに公開したものの、利用が広く普及しているとはいえない。しかし今回のダッシュボードのローンチでTwitterカードのパブリッシャー、広告主は新たに詳細な知識を得ることができるようになった。デベロッパーはアプリのドキュメントのページがどのように利用されているかを調べることができる。
概要を知るにはTwitterがブログで公開した紹介ビデオを見るのが手っ取り早い。
カード・アナリティクスはパブリッシャー自身のツイートだけでなく、パブリッシャーのサイトに向けられたすべてのツイートをモニタする。 Twitterは現在、BuzzFeed、NBCNews、Time Inc.、ESPN、MLB、Flipboard、Etsy、Foursquare、Pathと共同でテストを行っているが、すぐに一般のカード・ユーザーも利用できるようになる。
ダッシュボードの画面トップにはURLクリック、インストールの試み、リツイートという3つのタブがある。ユーザーはチェックしたい期間をカレンダーから選択できる。概要表示ではパブリッシャーのサイトのURLがツイートされた回数、表示された回数、クリックされた回数を知ることができる。
カード・タイプのセクションでは、カードの種類別に全パブリッシャーの平均と自分のクリック率が比較表示される。パブリッシャーは写真、ギャラリー、要約など利用しているカード別にどのような成績を上げているかを知ることができる。
インフルエンサー・タブはパブリッシャーにトラフィック送り込んでくる他のアカウントについての情報を与える。たとえばある著名人がいつもユーザーのサイトについてツイートし、大量のトラフィックがもたらされてくることがわかられば、その著名人との関係をさらに改善するような手が打てるわけだ。
カード・アナリティクスには、パブリッシャー自身のツイートを分析する機能jもある。全ツイートに対する自身のツイートの影響を比較したり(トップのスクリーンショットで小さい円がパブリッシャー自身のツイートを表す)、時系列でフォロワー数の変動を追ったりできる他、フォロワーの性別、居住地、主要な関心などの情報も得られる。ソース・タブではパブリッシャーのアカウントに対するトラフィックがTweetDeck、Twitterのウェブサイト、iPhoneアプリなど、どのソースから発しているかを表示する。
今後重要性を増していきそうなタブは、アプリのインストールについてのものだ。デバイス・タブにはカードにアクセスしたユーザーのうちデバイスにアプリをインストールしたユーザーの率、アプリ・インストール・タブにはカードのクリックによってアプリ・ストアに向けられたクリックの数が表示される。
これまでTwitterへの重要なコンテンツ供給者であるカードのユーザーは自らのパフォーマンスに関する情報がほとんど得られないままで行動せざるを得なかった。今回のアナリティクス・ダッシュボードはこの状況を大きく改善するものだ。コンテンツの改善はパブリッシャーだけでなく、一般ユーザーにとっても利益となり、Twitterの利便性を全体として改善することに役立つだろう。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)