Aurora Flight Sciencesが完全自律型ヘリコプターのデモンストレーションを行った

Aurora Flight Sciencesは、本格的な自律型戦闘機を実現することに取り組んでいる企業だが、いよいよその成果の一部が実用化されようとしている。同社は、1機の自律型ヘリコプターを披露したが、それは同社によるAutonomous Aerial Cargo Utility System(AACUS:自律型航空貨物運用システム)をデモンストレーションするために作成されたものだ。これは海軍による現在進行中の計画の一部である。そして今回UH-1Hヘリコプターを、離陸からミッションの完遂まで無事制御することに成功した。行われたミッションでは海兵隊員を搭乗させ、補給をタブレットで要求した他の人物の元へと、空中を移動した。これはUberで注文を出すやり方と似通っている。

この自律型パイロットシステムは、(垂直離着陸機ならば)特定の航空機には依存しないため、今回利用された、UH-1Hのような軽輸送ヘリコプター以外にも利用することができる。航空機には、障害物回避や経路計画を行うための、LiDARやカメラセンサーなどを含む、追加のハードウェアとソフトウェアが搭載されているが、それ以外は通常のヘリコプターと同様のものである。

Aurora社(同社は、ボーイングが自社の自律飛行への取り組みを促進するために、買収手続きを進めている)による今回のデモは、AACUSプログラムの締めくくりとして行われたものである。プロジェクトの成果は米国海兵隊に引き渡され、更なる実験と追加の実装が行われる、と同社は述べている。

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(翻訳:sako)