多拠点データの一元管理・AI解析プラットフォーム「Wisbain」を開発・提供するUltimatrust(アルティマトラスト。旧ジーマックスメディアソリューション)は4月5日、シリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資による総額3億4000万円の資金調達の実施を発表した。引受先は、リードインベスターのAbies Ventures Fund I、大日本印刷、山田俊一氏。
調達した資金により、工場・物流・鉄道・空港・農業など様々な分野において、高セキュリティかつ高精度のAI解析が可能な多拠点一元管理「Wisbrain AI監視カメラ」、より導入しやすい「AI-SHOT」を販売するとともに、初期投資を抑えた月額課金型料金プランの導入を促進する。1兆円近い市場規模の監視カメラ市場をターゲットに展開するという。また販売チャネル強化を目的に販売代理店の増強も目指す。
Ultimatrustは、2015年設立以来「IoTからIoFへ~モノが繋がる時代から機能が繋がる時代へ~」をミッションとし、Wisbainを開発してきた。Wisbrainは、監視カメラなど多拠点・多デバイスからのデータを一元的に管理し、高精度AIにより解析が可能なシステムを短期間で構築できる、汎用的かつ拡張性のあるプラットフォームという。
例えば、空港や交通インフラ、複合商業施設、河川・沿岸監視、工場などの大規模施設や、拠点数やデバイス数が多く、正確性や精度が求められるような様々な分野に利用可能としている。また、各用途別のソリューションの拡充を図っているそうだ。
今回発売するWisbrain AI監視カメラは、Wisbrainプラットフォーム上で、監視カメラシステムを短期間・低価格で導入することを可能にし、導入後の保守も容易にするシステムという。
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