【筆者はMichael Seo】
ノートパソコンの出荷台数が7.3%減少すると予測される今年、Windows 8マシンには強力なアドレナリン注射が1本何本かは必要だ。Toshiba Kirabookがまさにそれかもしれない。
KirabookはToshibaが新たに立ち上げた高級Ultrabook製品ラインの第一弾だ。一見して細心の注意を払われてデザインされていることがわかり、それはクパチーノ風味の調和と仕上がりを醸しだしている。Toshibaからこの種の質を感じたのは(あったとしても)かなり久しぶりだ。
それはKirabookがデザインに関して何か新しいものを提供しているという意味ではない。依然としてMacbook Airの陰がそこかしこに見え隠れしているのは、Windows Ultrabook全般に言えることだ。
Kirabookの輪隔はMacbook Airよりもやや小さいが、その中にレティナ品質の2560 x 1440 WQHDタッチスクリーン画面を収めることに成功している。レティナMacbook Pro、あるいはその意味ではChromebook Pixcelとも、並べて比較する機会はなかったが、発売されれば市場で最高のノートパソコンディスプレイの一つになることは間違いない。
このディスプレイは、Kirabookの看板機能であることは言うまでもなく、Toshibaの少々問題のある価格設定を正当化する主な理由でもある。それについては後ほど触れる。
Kirabookの内部には、Core i5 または i7 プロセッサー、RAM 8GB、および256GBのSSDか入っている。さらにKirabookには、Adobe Photoshop ElementとPremiere Elementのフルバージョンが同梱され、2年間の無料サポートはToshibaがApplecareと同等だと言っている。
少なくともスペックではKirabookはその「贅沢」の名に恥じない。しかし、それは同機が贄沢な価格に支えられていることも意味している。
非タッチスクリーン、Core i5のKirabookは1599ドルから。ここからは少々狂気じみてくる。タッチスクリーン付Core i5は1789ドルで、タッチスクリーン、Core i7、Windows Pro版はなんと1999ドルだ。この種のプライシングはPCやAppleの相当製品を驚かせる。
比較のために挙げると、13インチ・レティナMacbook Proは 1499ドルから、但しSSDは128GBと小さい。Lenovo ThinkPad x1 Carbonは1187ドルからで、タッチスクリーン付モデルは1319ドルから。Asus Zenbook Primeはタッチスクリーンおよびレティナに近い品質のディスプレーを装備して、現在の小売価格はAmazonで1253ドルだ。
Toshibaの広報担当者は私に、Kirabookが市場でノートパソコンのベストセラーになることは期待していないと語った。彼らも少々ニッチな製品であることを認識している。少なくともKirabookは、Toshibaが最高級のハードウェアを非常に魅力的な製品として作れること示す公式表明ではある。
Kirabookが価格に見合う価値を持つかどうかについては何とも言えないが、本誌で近々完全レビューをお送りすることを約束する。店頭には5月5日に並ぶ予定だ。
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(翻訳:Nob Takahashi)