Facebookが若い層に魅力を失いつつあるのかどうかについては多くの議論がなされてきた。これに対して今日(米国時間8/19)、LinkedInが若年層を取り込もうとする大胆な動きを見せた。中高生(取材に対して「世界のほとんどの国で13歳以上から利用可能となる」と広報担当者が回答)にドアを開くと同時に、個別の大学の専用ページをローンチした。
LinkedInでは学生たちがオンラインに履歴書をアップする標準的な場所となり、また同時にLinkedInが多数の若いユーザーと長期的な関係を結べるようになることを強く期待しているという。この新機能は全世界で導入される。13歳以上のユーザーの受け入れは9月12日以降となる。
LinkedInは私の取材に対して「この2つのイニシアチブは学生、両親、大学教職員が就職の準備をいち早く始められるようにすることを狙っている」と語った。
今回の発表では学生のインターン活動については触れられていないが、LinkedInがすでに導入している求職、求人活動のプラットフォーム(現在、モバイルから直接求人に応募できるようになった)の役割を学生インターンの職にも拡大するというのは自然だ。
一方、大学専用ページは、当初ニューヨーク大学、ヨーロッパのINSEADビジネス・スクールなど200校が対象でスタートする。将来は数千校に拡大されるという。
高等教育機関向けプロダクト責任者のChristina Allenによれば、この大学ページは今後の教育機関向けサービスの要となるものだという。
Allenによれば、大学のページは現在LinkedInが提供している企業ページと同様の機能を果たすものだ。大学はこのページを通じて入学志望者者、在学生、卒業生に広く情報を提供し、対話をスタートさせることができる。これはたいへん興味深いアイディアだ。
たとえば、現在多くの大学は卒業生の動向を詳しく把握する手段を持っていない。LinkedInのページが利用できれば、社会的地位や収入を推定し、効率的な寄付金集めができるかもしれない。考えてみると大学の同窓生ネットワークをFacebookがなぜもっと真剣に整備しようとしないのかわからない。もともとFacebookは大学生の間から広まったはずなのだが。この他にもさまざまな可能性がありそうだ。つまりLinkedInはすでに企業の求人インフラを構築しているのだから、それを大学の学生募集、入試プロセスに応用するのは比較的やさしいだろう。
いずれにせよ、LinkedInはこうした着実な機能拡充によって今後さらに一段と成長しそうだ。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)