仮想通貨のパイオニア、ダイアナ・ビッグス氏がデジタル資産スタートアップのValourの新CEOに

仮想通貨のパイオニアであり、初期のビットコインの思想的リーダーでもあるDiana Biggs(ダイアナ・ビッグス)氏が、投資家が銀行やブローカーを通じて簡単にデジタル資産を購入できるスイスのスタートアップValourに参加した。Tesla(テスラ)が15億ドル(約1571億4000万円)相当のビットコインを購入し、暗号資産のメインストリーム市場を大きく押し上げたというニュースを受けて、この動きは重要なものとなっている。ビッグス氏は2017年に自身のベンチャー企業であるProof of Purposeを通じて、人道的課題の解決に役立つブロックチェーン技術の可能性を探求し、その年のブロックチェーン技術に関するTEDxの講演は同分野の多くの人から、このジャンルにおける最高のものの1つとみなされている。

スイスのツークに本拠地とし投資商品を販売するValourは、NGM証券取引所で取引される手数料無料のデジタル資産ETP商品であるBitcoin Zeroを最近立ち上げた後、HSBCでPrivate Banking部門のGlobal Head of Innovationを務めたビッグス氏をCEOに迎え入れた。

2013年からBitcoin(ビットコイン)に携わってきたビッグス氏は、TechCrunchに次のように語っている。「Bitcoinや他の暗号資産がこれほど注目されているのを見たことがありません。技術の分散化の時代が到来し、その可能性は機関投資家によってますます実現されています」。

Valourの創設者であるJohanWattenström(ヨハン・ワッテンストーム)氏は、「ダイアナ(・ビッグス)氏は次の成長と拡大の段階で会社をリードするための完璧な候補者です。伝統的な金融やフィンテックでの豊富な経験と、デジタル資産を主流にするという彼女のビジョンにより、私たちは彼女を仲間に入れてとても幸運だと感じています」と述べた。ワッテンストーム氏は2015年にデジタル資産ETPをNasdaq Nordicに上場している。

ビッグス氏はオックスフォード大学のサイード・ビジネス・スクールのアソシエイトフェローで、2018年から2020年までブロックチェーンストラテジープログラムのヘッドチューターを務めていた。また、世界経済フォーラムのDigital Leaders of Europeコミュニティのボードメンバーであり、Milken InstituteのYoung Leaders Circleのメンバーでもある。Valourに入社する前は、HSBCのPrivate Banking部門でGlobal Head of Innovationを務め、フィンテックパートナーシップとオープンイノベーションの推進を指揮していた。

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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:仮想通貨Valour

画像クレジット:Diana Biggs

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(文:Mike Butcher、翻訳:塚本直樹 / Twitter